2月13日(水)、2ndシングル「風を待つ」を発売したSTU48。2018年の「第60回 輝く!日本レコード大賞」の新人賞の受賞で一気に注目をあつめ、この待望のリリースで、2019年の活躍も期待が高まるばかりだ。今回はグループを代表して、今村美月、田中皓子、土路生(とろぶ)優里が福岡にやってきた。MVでも話題の新曲への思いや瀬戸内の魅力なども、たっぷりと語ってもらった!
尾道の坂を元気にかけ上がるMVが話題
2018年1月に、1stシングル「暗闇」でデビューしたSTU48。瀬戸内7県を中心に活動する彼女たちは、同年の7月に発生した西日本豪雨被害を受けて、2ndシングルの発売を延期し、各地でのチャリティーコンサートや募金活動に尽力した。そして、デビューから約1年の2月13日(水)に、待望の2ndシングル「風を待つ」をリリース。春が待ち遠しくなるような淡い歌詞を、瀬戸内の風を感じるほど心地よいメロディーラインに乗せた、STU48らしい爽やかなナンバーだ。
今回来福したのは、“とろみちゅこっこ”の愛称で親しまれている、今村美月、田中皓子、土路生優里。インタビュー場所に選んだのは「旧福岡県公会堂貴賓館」だ。明治期のノスタルジックな雰囲気に浸りながら、まずは、2ndシングル「風を待つ」について聞いた。
ーーついに2ndシングルが発売となりました。改めてどんな曲なのか教えてください。
土路生「歌詞もメロディーもすごくさわやかな曲ですね。歌詞の中に、『春を待とう』とか『もう少しで春が来るはず』などの言葉があるんですけど、それは私たちが、春に完成を予定している船上劇場を楽しみにしているっていう気持ちも表現しているんです」
ーーなるほど、ラブソングでありながら、春を待ちわびるみなさんの感情も含んでいる曲なんですね。この曲はMVも話題ですね。尾道を舞台に、坂道を走ったり踊ったりする様子を、ドローンを使ってワンカットで撮影されています。2日間で10テイクの撮影になったそうですが、撮影時の思い出についてもお聞かせください。
今村「最初にこのMVの話を聞いたときは、ワンカットで撮影するということにびっくりしました。でも、当日初めて尾道でみんなの動きを合わせて撮影に挑んでいくうちに、絶対にやり遂げたいっていう気持ちが大きくなっていきましたし、曲自体もどんどん好きになりました。無事終わった時の達成感も強かったので、たくさんの方にこのMVを観てもらいたいです」
土路生「1日目は雨が降っていなかったんですけど、2日目は雨でした。雨の中でもMVを取らなきゃいけないし、スケジュール的にも詰め詰めだから、そういった部分は大変でした。特に、階段を上るのはキツかったんですけど、走っている時に、メンバーと『頑張れ!』とか『もうちょっとだよ!』とか、声を掛け合ったりしたので、本当の意味で全員の力を合わせて完成したMVだなと思っています」
田中「私は早起きが大変でしたね(笑)。めちゃくちゃ走る撮影だったので、早寝早起きと朝ごはんは大事だなって思いました。でも2日間、楽しく撮影することができました」
ーーみなさんの頑張りであの素晴らしいMVが完成したわけですね。そんな、みなさんから見た尾道のおすすめポイントを教えていただきたいのです。土路生さんと今村さんは広島県のご出身ですが、お二人から見た尾道のいいところは?
土路生「私は、中学生の頃から尾道にはよく遊びに行っていました。山や海もあって、素敵なお店もあるから、そこだけで瀬戸内を感じられるような場所です。だから、尾道全部がオススメなんですけど(笑)。特に、ロープーウェイを登ったところに千光寺というお寺があって、そこから見る景色が、街並みと海と島が一望できて“THE 瀬戸内”っていう感じで、すごくおすすめです!」
今村「私は、MVの撮影やお仕事以外では、今まであんまり尾道に行ったことはなかったです。今回改めていいなって思ったのが、尾道の商店街です。レトロでオシャレな雰囲気だし、街中にも絵になるところがたくさんあるから、写真撮影をながら散策してみるのもいいかもしれないですね」
ーー田中さんは、佐賀県のご出身ですね。尾道の印象はどうでした?
田中「尾道はネコがたくさんいるところだなって思いました(笑)」
土路生「そこに感動したんだ(笑)」
田中「そう、思った以上にネコがいたからテンションが上がったんだよね(笑)」
船上劇場の完成が待ち遠しい
ーーカップリングの「出航」もMVが公開されています。こちらは、春に完成予定の船上劇場での撮影だったそうですね。
今村「そうなんです。でも、まだ船は完成していないので、改造工事をしている中で撮影をしました。工事の過程を見ることができたのは貴重な体験でしたし、『ここが私たちの劇場になるんだ』っていう実感も湧いてきましたね」
ーー劇場の完成が楽しみですね。2ndシングルの劇場盤のカップリングには“とろみちゅこっこ”の曲も入っていますね。
土路生「三人の初めてのオリジナル曲なので、とてもうれしいです」
ーーどんな曲ですか?
土路生「三拍子で展開していて、アイドルの曲ではあまり聞いたことがないような感じです」
田中「振り付けもそれ(三拍子)に合わせた感じです」
土路生「歌詞は、誰かに寄り添うような内容になっているので、私はみちゅ(今村)や、こっこ(田中)とか、仲間のことを想いながら歌いました」
瀬戸内の魅力も発信!
ーー九州ウォーカーの読者にもぜひ瀬戸内の魅力を伝えていただきたいです!三人の瀬戸内のおすすめポイントを教えてください。
今村「因島のはっさく大福がとってもおいしくておすすめです!」
土路生「私はやっぱり尾道ですね。昔から尾道に行くことが多くて、ちょっと時間がある時などは友達と電車に乗って遊びに行っていました。あと、瀬戸内は魚介がおいしいです」
田中「私が最初に驚いたのが路面電車ですね。地元の佐賀にはないので、それにびっくりしてすぐ乗りました(笑)。あと、瀬戸内は柑橘類が有名ですね」
土路生「私もはっさくとかみかんが大好きで、小さい頃からよく食べていましたよ」
ーー田中さんは佐賀県出身ですが九州ウォーカーとしては、“田中さん的”佐賀県のおすすめを教えていただきたいです。
田中「シシリアンライスはぜひ食べていただきたいです!あと、佐賀にはイベントがたくさんあります。有田陶器市や唐津くんち、バルーンフェスタとか。特に、バルーンフェスタは毎年行くほど好きなイベントです。世界大会だから、一度にたくさんの気球を見ることができて圧倒されますし、夜のライトアップは絶対見て欲しいです!」
今村「すごいね!リリースイベントで佐賀に行ったことがあるけど、今度は佐賀に観光しに行ってみたいなぁ!」
ーー最後に、九州ウォーカー読者へ向けてメッセージをお願いします!
今村「STU48はあまり九州にくる機会がないんですけど、もっと来られるようにがんばりたいし、みなさんに瀬戸内の魅力が伝わるように活動していきたいと思います。瀬戸内は九州から意外と近いので、ぜひ遊びに来てください!」
土路生「九州に負けないくらい、瀬戸内にもおいしい食べ物がたくさんあります。フルーツもおいしいし、景色も素敵なところがいっぱいあるので、みなさんぜひ瀬戸内に遊びに来てください。私もまた九州に来たいと思います!」
田中「私は佐賀出身なので、実家に帰るときは必ず福岡に寄ってお買い物をしたり友達と遊んだりするので、九州は帰ってくる場所としてすごく安心しています。ここでは、まだイベントをあまりしたことがないので、地元佐賀でもライブや握手会をやりたいし、九州でもっとSTU48を広めていきたいです。九州のみなさん、ぜひ応援をよろしくお願いします!」
【九州ウォーカー編集部 / 取材・文=森川和典 / 撮影=山辺学】
森川和典