愛媛県松山市の愛媛県美術館で3月24日(日)まで、美術展「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」が開催されている。
英国スコットランドの海港都市、グラスゴー出身の海運王ウィリアム・バレル(1861年~1958年)の収集品を核とする美術館「バレル・コレクション」の作品を紹介する展覧会。長らく現地でしか見ることができなかった名画の数々が、同館のリニューアル工事に伴い、今回初来日する。
バレルが収集したイギリス、フランス、オランダの画家の優品73点に加え、グラスゴー市のケルヴィングローヴ美術博物館所蔵のルノワールやゴッホの絵画7点を展示。「第1章 身の回りの情景」「第2章 戸外に目を向けて」「第3章 川から港、そして外洋へ」の構成で、美術史における写実主義から印象派への流れをたどる。
担当者は「それぞれの作品のテーマや色彩などを考慮に入れ、ゆるやかなまとまりのある空間を連続させるイメージで展示しました。小部屋、細長い川岸、広々とした海辺など、絵画の主題に通じる雰囲気をイマジネーション豊かに想像しながら巡っていただけるように工夫していますので、時折、眼を休めながら、空間に込められた意味を探り、俯瞰していただければと思います」と美術作品だけでなく、展示室の魅力も話す。
貴重な絵画を国内で見られるこの機会に、愛媛県美術館へ出かけてみよう。
ウォーカープラス編集部