2月27日(水)、大阪市中央区のNHK大阪放送局で、現在放送中の連続テレビ小説「まんぷく」の撮影が終了し、ヒロインの安藤サクラと夫役の長谷川博己によるクランクアップセレモニーが開催された。
「まんぷく」は2017年11月14日に制作発表。さらに2018年1月31日に安藤サクラがヒロインを務めることが発表された。史上初のママさんヒロインとして話題を呼んだ。5月1日に大阪放送局でクランクインし、その後10か月にわたって大阪で撮影が行われた。
ママさんヒロインの安藤はその間、娘と大阪で生活し、NHK大阪放送局内に設けられたキッズスペースに子供を預けての撮影となった。
この日は最終週、福子と萬平が商品のヒントを探しにいくシーンを撮影(最終シーンではない)。インスタントラーメンを発明した萬平は、これからさらに世界の食文化を大きく変える発明にチャレンジする。
クランクアップにあたり、長谷川は「終わった気がしない。与えられた長丁場に耐えられるのか不安だったが、面倒くさい男を支えていただいて、福ちゃんにもくだらないアドリブを受けてもらった。ここまでやってこれたのは福ちゃんのおかげ。このスタッフ、キャストなくしてはこのドラマは成り立たない。でも終わった気がしないのはこの後大河ドラマ(麒麟がくる)に出演予定だからかも)とあいさつ。
一方の安藤は「最後の最後までとても楽しかった。萬平さんはアドリブで最後まで笑わせてくれた。自分の人生でとても重みのある時間で、子供と二人で大阪に来てわずか10か月だったが、子供の成長を見ているとされど10か月という思いになる。『まんぷく』という作品の世界のなかで生きていると豊かな気持ちになれた。スタッフが愛にあふれていて、濁りない気持ちで子育てができた。この現場には希望しかなかった」と現場を離れるのが名残惜しそうな様子。
制作統括の真鍋斎チーフプロデューサーは「連続テレビ小説はよくマラソンに例えられるが、脚本家の福田靖さんとはマラソンではなく151本ダッシュと話していた。それを見事に脚本にしてもらい、キャストもスタッフも同じ速度で走れた。視聴者もその速度についてきてくれた。まだあと1か月放送があるので、盛りたててほしい」と振り返った。
セレモニー後、安藤は「このキャスト、このスタッフでまたドラマを撮影したい!」と、まだまだ名残が尽きない様子。これについて「スピンオフだけでなく、まったく別のドラマを作ってもいいかも」と真鍋CP。いつかまた、あのメンバーで楽しいドラマが見られるかもしれない。
2月26日までの平均視聴率は関東地区で21.4%、関西地区で19.4%(ビデオリサーチ調べ)。3月30日まで放送中。
■連続テレビ小説「まんぷく」 放送予定:平成31年3月30日(土)まで放送中 全151回、放送時間:総合:8:00~8:15、12:45~13:00ほか、BSプレミアムなどで放送
鳴川和代