売れに売れているコンパクトカーに乗ってみた!最高に楽しい「NOTE e-POWER NISMO S」

東京ウォーカー(全国版)

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

売れに売れているコンパクトカー、日産NOTE。そのe-POWER搭載モデルに、昨年9月25日、ホットなスポーティーモデル「NOTE e-POWER NISMO S」(267万1920円)が追加された。利便性が高く、それでいて運転が楽しめるというこのモデルを都内で試乗した。

NOTE e-POWER NISMO S


自動車の電動化技術を推進する日産自動車


日産自動車は自動車の電動化技術を邁進し続けている。それは高速道路での運転支援技術「プロパイロット」や、駐車に必要なすべての操作を自動で行うプロパイロット パーキングといった自動運転技術と、リーフに代表される電気自動車技術だ。2010年12月に販売開始したリーフは、当初は24kWh(航続距離200km)であったバッテリー容量も、今年1月に発売を開始した日産リーフe+では62kWh(航続距離570km)となり、より長距離の移動が可能となった。

日産リーフe+


そのリーフで培った電気自動車の良さ、具体的には環境性能や静粛性、そして加速の良さをもっと身近なものにしたのが2016 年に登場した新型パワーユニットe-POWERである。

e-POWERユニット


充電不要な電気自動車「e-POWER」


e-POWERを一言で言えば「発電機を搭載した電気自動車」。いわゆるハイブリット車のような、普段はモーター駆動で必要な時にエンジンが補助するのではなく、動力は完全にモーターで駆動、エンジンはバッテリーを充電する時に使用する。

電気自動車とe-POWER、従来のハイブリッドの違い


これにより電気自動車の静粛性や加速性能を確保しつつ充電不要。発電に使うエンジンも、もっとも効率の良い状態で動作するので燃費の向上が期待できる。モーターに発電する電気量を距離に換算するとNOTE e-POWERは37.2km/リットルと、ハイブリッド車と比べてもクラストップ。ちなみにガソリンエンジン搭載のノート(139万3200円~)は26.2 km/リットル(いずれもJC08モード時において)であるため燃費の優位性は明らかだ。

その後、日産はe-POWERの出力を増強させてミニバンに搭載した。セレナe-POWERである。

セレナe-POWER


大型モデルで、しかも大人数が乗車する機会の多いミニバンでもe-POWERは十分なユーザーメリットと性能を発揮してみせた。その強化したe-POWERを、NOTE e-POWERに載せたらどうなるのか。それが、今回登場した「NOTE e-POWER NISMO S」である。

出力25%アップの強心臓


実はNOTE e-POWERには、すでにスポーティーモデル「NOTE e-POWER NISMO」が存在していた。専用エアロパーツをまとったこのモデルは、パワーユニットはNOTE e-POWERそのままであるが、制御プログラムを一部変更しレスポンスアップ。さらに専用サスペンションやボディの補強など運動性能を高めるチューニングが施されていた。つまり、すでにNOTE e-POWER NISMO Sを作る下地はすでにあったということ。

NOTE e-POWER NISMO Sに搭載するe-POWERユニット


このNOTE e-POWER NISMOに、そのままセレナ用e-POWERユニットをフロントにマウント。出力面では25パーセント増の136馬力、トルクは26パーセント増の32.6kgmを達成した。ドライブモードも4パターンから6パターンに増やし、中でもワインディングなどでメリハリのある走りが楽しめる、SモードのBレンジは、このモデルを購入するユーザーにとってはご褒美といえるものだ。

インテリアは運転席・助手席のレカロの専用セミバケットシート(メーカーオプション設定)をはじめ、スポーティーテイストに溢れたもの。

黒を基調として赤い差し色が入ったドライバーズシート


【写真を見る】NOTE e-POWER NISMO Sに搭載するレカロ製セミバケットシート


リアシートもスエード調でしっとりとした手触りと良質な座り心地が楽しめる。

リアシート


リアゲートを開ければ十分な荷室が現れる。もちろん後席を倒してのフルフラット化も可能だ。

リアのラゲッジスペース


コンパクトカーとは思えないほどの居住性の良さ、室内空間の広さ、使い勝手のよさはそのままで、スポーティーグレードだから……といったエクスキューズなしで、ちょっとしたお買い物から旅行まで幅広く対応。まさにNOTEの美質がまったくもってスポイルされていない。

NOTE e-POWER NISMO Sのサイドビュー


外観上はNOTE e-POWER NISMOとほとんど同一。違いはNISMOのエンブレムの下にSがつき、メーカーオプションだったLEDヘッドライト(7万5600円)を標準装備した、という2点のみだ。

NISMOのエンブレムの下にSがつく


NOTE e-POWER NISMOとNOTE e-POWER NISMO Sの価格差は18万3600円。さて、25%の出力アップはLEDヘッドライトの値段を引いた約10万円分の差だけのことはあるのだろうか。試乗してみることにしよう。

  1. 1
  2. 2

この記事の画像一覧(全19枚)

キーワード

カテゴリ:
地域名:

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

お花見ガイド2024

お花見ガイド2024

全国1300カ所のお花見スポットの人気ランキングから桜祭りや夜桜ライトアップイベントまで、お花見に役立つ情報が満載!

CHECK!今が見頃の花見スポットはこちら

ページ上部へ戻る