平安時代から1000年以上続く神事!静岡県焼津市「藤守の田遊び」

東京ウォーカー(全国版)

国の重要無形民俗文化財にも指定されている神事「藤守の田遊び」が、静岡県焼津市・藤守の大井八幡宮で3月17日(日)に開催される。

大井川の治水と一年の豊作を祈願する「藤守の田遊び」(写真は第12番「田植」の一幕)焼津市歴史民俗資料館


華やかな舞で千年の時を経た伝統芸能「藤守の田遊び」は、稲作を行っていた農民が大井川の治水と一年の豊作を祈願する神事として始まったと言われている神事。毎年3月17日の祈年祭に、田植えから稲刈りまでの農作業の様子を表す25番の舞と番外が奉納される。

21番「猿田楽」で頭にかざす万燈花は豊かな実りを表現している焼津市歴史民俗資料館


25番組と番外2番で構成される「藤守の田遊び」は、笛や太鼓に合わせ舞能と詞章を唱えて豊作を祈り、災いを防ぐ祈りごとであるとともに、神様の心を和らぎ慰める技でもある。

田遊びの奉納は午後6時ごろから午後11時ごろまでかけて行われ、12番「田植」に至ると田植え歌が歌われ、青年たちの歌声が響く。そして最も美しいと言われる21番「猿田楽」で頭にかざす万燈花は、実り豊かなことを予告している。

藤守の田遊び 21番「猿田楽」の一幕焼津市歴史民俗資料館


平安時代初期、大井川の水に感謝すると共に、水害を恐れ平安豊饒を祈り、水霊そのものを川除け神として祀る神殿として建立された歴史古い大井八幡宮へ出かけて、華やかな伝統の神事を体感しよう。

ウォーカープラス編集部

注目情報