NHKで放送中の連続テレビ小説「まんぷく」でヒロインの姪・神部タカ役の女優・岸井ゆきのさんが、琵琶湖汽船の1日船長に任命され、3月9日「第64回びわ湖開き」に出席した。毎年「びわ湖開き」では、春の到来と湖上の幕開けを告げるとともに、観光客シーズン中、びわ湖に訪れる観光客の安全祈願と、びわ湖の環境保全を呼び掛けていた。
今年、船長に選ばれた岸井さんは、式典で列席者から「タカちゃん、いつも見てます」と役名で声援を受けたり、「カップヌードルの開発中でお忙しい中、ご臨席いただき」と、あいさつで声をかけれらたりと、会場から笑いが起きて、あたたかいムードの中、セレモニーが行われた。そして、岸井さんは船長帽・手袋・1日船長の任命書を受け取り、初々しい船長姿を見せた。
春の扉を開く「黄金の鍵」
イベントでは、鍵をびわ湖に投下し、春の幕開けを告げるという。長さ170cm、幅29cm(最大幅60cm)、厚さ20cm、重さ6キロもある大きな鍵は、春の扉を開く「黄金の鍵」といわれおり、鍵を預かった岸井さんは、びわ湖に投下するため琵琶湖汽船ミシガンに乗り込み湖上向かった。
そして、琵琶湖汽船のミシガンを中心に、37艇もの中型観光船やモーターボート・セーリングクルーザーが湖上をパレード。
ミシガン内では近江神宮神官により湖上安全祈願を行い。いよいよ鍵の投下へ。皆に見守られる中、岸井さんは「3・2・1・どうぞ!」という合図で、黄金の鍵をびわ湖に投下。鍵は、見事水面へ水平に着水し、飛沫を上げた。
下を見下ろし、驚いた様子の岸井さんだったが、元気に手を広げしっかり務めを完了したことをアピール。
無事黄金の鍵を投下し、「びわ湖開き」は終了。湖上観光シーズンがスタートを告げた。
森田直子