瀬戸康史「30代は焦らない」 “当たり前”を続けるサバイバル術

2019年3月23日 9:00更新

東京ウォーカー(全国版) 国分洋平

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瀬戸康史

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昨年の5月に30代を迎え、ドラマ、映画、舞台と幅広い活躍を見せる俳優の瀬戸康史。デビューから順調にキャリアを重ねてきた瀬戸は、平成30年文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門の大賞に選ばれた『透明なゆりかご』では包容力ある産婦人科の院長・由比朋寛で新境地を見せ、まもなく最終回を迎えるテレビ小説『まんぷく』では主人公・福子と萬平を支えながら成長していく神部茂役で好評を博している。そんな瀬戸は、3月21日(木・祝)から東京・上野の国立科学博物館で開催中の「大哺乳類展2―みんなの生き残り作戦」の音声ガイドナビゲーターを務めている。声だけで表現する音声ガイドへのこだわりから、30歳という節目を迎えての変化や仕事への向き合い方を語ってもらった。

瀬戸康史

子供の頃の夢は「ムツゴロウ王国入り」!?

――一足先に展示をご覧になっての感想は?

「入ってすぐのところに巨大なゾウの骨が展示されているのですが、資料で見た時よりも大きさにびっくりしました。反対に、すごく近づかないと見えないような小さい動物の展示もあって、スケール感が面白いです」

――展示の中には直接触れるものもあるんですよね。実際に触られましたか?

「ゴマフアザラシの剥製に触りました。毛並みが気持ちいいったらないです(笑)。来場される方にもぜひ触ってみてほしいです」

瀬戸康史が「ぜひ触ってほしい」と話すゴマフアザラシの展示

――瀬戸さんは動物好きで、役者になる前は獣医を目指していたそうですね。

「子供の頃、テレビ番組で足が不自由な犬が車いすで生活する様子を見て、それがきっかけで獣医を目指していました。それ以前ももともと動物は好きだったので、獣医という職業を知る前の小学生時代の卒業文集には「ムツゴロウ動物王国に入りたい」と書きました(笑)」

――さらに絵を描くことも趣味だそうで、それが高じて同展に瀬戸さんの描いた絵が展示されることになったと聞いています。

「絵も小さい頃から暇さえあれば描いていましたが、公の場で飾っていただくというのははじめてのことなのでとてもうれしいです。哺乳類は身を隠すために地味な色をしていますが、僕自身はビビットな色が好きなのでそれを加えてみたり、色づかいにこだわってみました。この絵を見てどのような感想を持っていただけるのかは楽しみです」

【写真】自作の絵について語る瀬戸康史

人生2度目の音声ガイドは「子供がウキウキするような喋り方で」

――本展の音声ガイドのナビゲーターを務められての感想は。

瀬戸康史

「自分の声なのでやっぱり照れくさい部分はありますが、音声ガイドでは細かいところまで説明させていただいているので、聞きながらだと哺乳類たちのさまざまなことをより深く知れるのではないかと思います」

――音声ガイドのお仕事は2018年の「くまのパディントン展」に続き今回が2度目ですが、意識したポイントは?

「まず、パディントン展に比べて、子供の来場者が圧倒的に多い展覧会になると思いました。なので、展示をじっくりと見てもらいつつ、子供たちがウキウキするような声色や喋り方になるよう意識しました。他には、音声ガイドの機械が子供には電話に見えると思ったので、近くで話しかけるようにした部分があったり、クイズ形式のガイドもあったり。ぜひ楽しみながら聞いてもらえればと思います」

――動物好きの瀬戸さんにとって今回のナビゲーターのオファーはどう感じましたか。

「うれしかったですね。芝居では獣医をはじめ動物にかかわる役はそれほど多くないので、こういった機会は大変ありがたいですし、今後もぜひやっていきたいです」

「背伸びしすぎてもしょうがない」 フラットな姿勢の中に見える芯の強さ

――2018年は瀬戸さんにとって30代最初の年でしたが、振り返ってみていかがですか。

「実は、30代になったことはあまり気にしていないんです。『30歳だな、区切りがいいな』ぐらいで(笑)。歳は当たり前に重ねていくものですし、30代になったから自分が急に変わるということもなくて。成長した部分も自分では気付かなくて、周りが言ってくれる感じですね」

――『海月姫』の鯉淵蔵之介や『透明なゆりかご』の由比朋寛のように、これまでの瀬戸さんとは違った役柄も増えてきたと感じますが、ご自身ではどう感じていますか。

「さすがに学生の役はなくなりましたよね(笑)。年相応の役が増えてきて、これから先、40代になったら思春期の子供を持つ親の役もあるのかもしれない、ぐらいに思っています」

――30代になって仕事の役柄を変えようと思ったり、個性を出していこうという思いはあるのでしょうか。

「役は巡り合わせだと思うんですよ。自分がやりたいと思う役があっても、必ずしもオファーがくるわけではないので。若い頃は大人っぽくなりたいとは思っていましたが、今は背伸びしすぎてもしょうがないかな、と。芝居というのが自分のキャリアにとっての軸ですが、今回のように声だけで伝える音声ガイドであったり、絵を描いてみたり、さまざまな表現の仕方があります。その中で自分が興味を持ったもの、やりたいと思ったことは積極的にやっていきたいです」

――本展のテーマは「生き残り作戦」ですが、瀬戸さんの考えるこれからの生き残り作戦を教えてください。

「焦らないことですね。この仕事が好きですし、好きなことだからこそ何事にも真摯に、感謝を込めてやるというのは当たり前のことだと思うので。年齢や仕事の種類といったことはあまり意識せず、1つ1つの仕事と真摯に向き合いながら、役者としての表現の幅を広げていければと思います」

瀬戸康史

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