アサヒビール株式会社は、スコッチウイスキーの「グレンドロナック 15年」「ベンリアック 12年 シェリーウッド」、アイリッシュウイスキーの「ブッシュミルズ シングルモルト 12年」、ライウイスキーの「ウッドフォードリザーブ ライ」の4アイテムを3月26日(火)から全国で発売する。
発売に先駆けて3月19日に新商品の発表会が開催。日本に9名しかいない、最高峰レベルのウイスキー資格者である「マスター・オブ・ウイスキー」の牧基親氏らが参加し、新商品の魅力を紹介した。
近年のウイスキー需要の高まりに伴い、日本国内におけるウイスキー市場は国産・輸入ともに拡大傾向にあり、2017年の国内のスコッチウイスキー市場は前年比118%、アイリッシュウイスキー市場は前年比116%と成長。また、同アメリカンウイスキー市場は前年比103%、その中でもカクテルのベースとして使用されるライウイスキーは2013年と比較して345%と伸長著しいカテゴリーとなる(出典:IWSR 2017実績)。
今回アサヒビールは、新商品を4種類発売。伸長を続ける各ウイスキーカテゴリーからそれぞれ新商品を発売することで、ポートフォリオを拡充し、さまざまなタイプのウイスキーの魅力を提案することが狙いとなっている。
「グレンドロナック 15年」(スコッチウイスキー)
「グレンドロナック 15年」は、ペドロヒメネス樽やオロロソシェリー樽で15年以上貯蔵した原酒を使用し、濃厚で力強い味わいとともに滑らかな口当たりを楽しめる一品。日本人向けのシェリー樽の味を楽しめる、バランスの良さが特徴だ。
グレンドロナック蒸溜所は、東ハイランドのフォルグの渓谷に位置し、1826年に創業されたスコットランドで最も歴史ある蒸溜所の一つ。シェリー樽によるウイスキー熟成のエキスパートとして知られている。
「ベンリアック 12年 シェリーウッド」(スコッチウイスキー)
「ベンリアック 12年 シェリーウッド」は、シェリー樽で熟成させた原酒に、オロロソやペドロヒメネスの樽でフィニッシュさせた原酒をヴァッティングし、芳醇な甘みとフルーティーな味わいを楽しめる一品。ダークチョコレートのような香りが特徴だ。
ベンリアック蒸溜所は、スペイサイド地域の中心に位置する、1898年に創業された蒸溜所。ノンピートタイプとヘビーピートタイプの2つのタイプのシングルモルトウイスキーを製造するユニークな蒸溜所として知られている。
「ブッシュミルズ シングルモルト 12年」(アイリッシュウイスキー)
「ブッシュミルズ シングルモルト 12年」は、シェリー樽とバーボン樽で熟成された原酒をヴァッティングした後に、マルサラワイン樽で熟成させたウイスキー。スムースな口当たりでありながら、余韻の長い複雑な味わいが特徴。ティラミスの材料として知られるマルサラワインの樽で熟成したウイスキーは世界的にもユニークなものだ。
ブッシュミルズ蒸溜所は、1608年創業で現在稼働中の蒸溜所として世界最古の歴史を持つと言われており、アイリッシュウイスキーの中でも最古の蒸溜所。アイリッシュウイスキーの伝統的な製法である3回蒸溜を守り、原料にはノンピート麦芽100%のモルト原酒を使用している。
「ウッドフォードリザーブ ライ」(ライウイスキー)
「ウッドフォードリザーブ ライ」は、ブラウン・フォーマン社が製造するスモールバッチ(少量生産)のライウイスキー。ライウイスキーは、原材料にライ麦を50%以上使用し、「オールドファッションド」や「マンハッタン」などのクラシックカクテルのベースとして世界的に親しまれるアメリカンウイスキーの一つ。本商品はライ麦の使用比率を53%と一般的なライウイスキーよりも低めに設定することで、甘さとスパイシーさをバランス良く仕上げている。
ウッドフォードリザーブ蒸溜所は、1812年創業で、ケンタッキー州最古の蒸溜所と言われている。イトスギの木桶による発酵や、ポットスチルでの3回蒸溜といった伝統的製法から生み出されるまろやかな味わいが特徴だ。
新商品の発売だけでなく、イベントやセミナーの開催など関連プロモーションにも力を入れ、輸入ウイスキー市場のさらなる拡大を目指すアサヒビール。これからの活動にも注目したい。
篠田