群馬県高崎市にある日本絹の里で、日本刺繍作家・草乃しずかの展覧会が6月3日(月)まで開催されている。同展では、日本の伝統模様を刺繍した作品から歴史に残る女性をテーマに、ドラマティックに刺繍した振袖の作品が並ぶ。
刺繍は飛鳥時代に仏教の伝来とともに日本に伝わり、日本刺繍は布地に仏像などを表す「繍仏(しゅうぶつ)」に始まった。着物や帯など衣装の装飾として多く用いられるようになり、長い時をかけて日本の風土で洗練され、装飾性を増していき、現在では、服飾文化の垣根を越えて工芸・芸術の分野でも優れた作品が発表されるようになった。
同展の日本刺繍作家・草乃しずか氏も情感あふれる豊かな色彩表現で多くの作品を発表し、人々を魅了している。
また、期間中はギャラリートークをはじめ、日本刺繍のワークショップやイベントも開催される。同展の作家が講師を務める、日本刺繍ワークショップ「猫のコンパクトミラー」は4月12日(終了)、21日、5月18日の3回の開催。参加費は、3800円(別途観覧料)で申し込みが必要。また、無料体験のイベントとして、絹糸で厚紙にメッセージを縫い込み、贈り物に添えられるカードが作れる「紙刺繍のメッセージカード」も開催される。
日本刺繍の魅力が盛りだくさんな展覧会。週末や休日に日本絹の里を訪れてみよう。
ウォーカープラス編集部