兵庫県にある明石市立文化博物館で、5月19日(日)まで「江口寿史イラストレーション展 彼女 ~世界の誰にも描けない君の絵を描いている~」が開催されている。同展は、ポップな画風でジャンルの垣根を越え、サブカルチャーに大きな影響を与えてきたマンガ家・イラストレーターの江口寿史の作品展覧会。
江口は1956年生まれ、77年に『恐るべき子どもたち』でデビュー。同年の初連載作『すすめ!!パイレーツ』や81年の『ストップ!!ひばりくん!』は大ヒットとなり、日本のギャグマンガを革新した。
その後、少ない線で立体感や質感を表現するポップな画風やデザインセンスを活かし、90年代からはイラストレーションの世界で活躍してきた江口。92年にはファミリーレストラン「デニーズ」のメニューブックなどを手がけたほか、2015年には炭酸飲料「マッチ」の広告イラストが話題となった。江口の特徴と言えば、キュートでクールな少女・女性像の数々だ。
同展では、江口が40年にわたって追い求めてきた「女性の美」を、新作を含む約300点のイラストで紹介。現代を生きる女性のリアルな姿を描いた作品には、その時々の流行や若者の生き方など、時代の形も見て取ることができる。
また、4月27日(土)には、抽選に当選した女性20名の肖像を江口がその場で描く「ライブスケッチ」も開催(抽選申込はすで〆切。当日のスケッチ観覧は自由)。さらに4月28日(日)には、 江口寿史と美術評論家である楠見清のトークショーを開催(抽選申込はすでに〆切)。
江口寿史のファンならずとも、この機会にぜひ一度会場に足を運んでほしい。
ウォーカープラス編集部