スーパーマーケットや百貨店での野菜価格の高騰によって、最近注目を集めているのが「野菜直売所」。オープン前から行列ができるほどの人気の理由は、毎朝収穫された野菜が店頭に並ぶという抜群の鮮度の高さと、中間マージンがかからないため、よい品質のものを安く買うことができるということ。さらに、1つの野菜でも地元農家によって品種や価格が異なるため、多種多様な野菜のなかから好みのものを選べるという楽しさもある。
そんな注目の野菜直売所の上手な利用法を、野菜直売所の店長経験がある、農作物直売所アドバイザーの勝本吉伸さんに話を伺った。「(1)野菜を出荷するのはオープン前。そのため、野菜がたくさん並んでいるオープン直後ならお目当ての野菜を手に入れやすい。(2)野菜直売所には地元産のものと全国から仕入れたものがあるので、値札などを確認して新鮮な地元ならではの野菜を買おう。(3)スーパーマーケットには並ばないような形の悪いものでも品質のよい野菜があることも。かなり安い場合もあるので要チェック。(4)特に地元の野菜は、農家によって品質や価格が様々。値札に生産者の名前が書いてあるので、お気に入りの農家を見付けてみて」。
関西で代表的な直売所のひとつが、大阪府泉佐野市の「JA大阪泉州農産物直売所 こーたり~な」。泉州の水ナスをはじめ、200種以上の野菜が並び、休日には約2500人が訪れるという人気直売所だ。毎日300以上の農家から仕入れる地元野菜のほか、手作りパンなどの加工品も充実しており、午前中に売り切れる野菜も多い。オープン前から駐車場は車でいっぱいで、入口にはオープンを待つ人で長蛇の列ができることもある。
これからは鍋のシーズンでもあり、安くておいしい野菜が手に入る直売所は今、かなりアツいのだ!【関西ファミリーウォーカー】