錦市場は、旬の食材や総菜がそろう、400年以上も京料理を支えてきた京の台所。外国人観光客にも人気で、平日でも大混雑。京都の魅力を発信する「らくたび」の谷口さんが紹介する店を参考にして、スムーズに約400mの京グルメ散歩に出かけよう。<※情報は関西ウォーカー(2019年4月23日発売号)より>
案内人は京都通「株式会社らくたび」の谷口真由美さん。
京都の旅企画などを行う「らくたび」で観光ガイド事業に従事する、生粋の京都通。八坂神社の氏子で、幼いころから祇園祭に携わる。
「錦 平野」
錦市場で60年以上にわたり、惣菜を製造・販売。2017年に店内奥に飲食スペースができ、その場で味わえるようになった。早朝の静かな市場で味わう朝ごはん(780円)も格別。
1382円の上天丼とだし巻御膳。8種の日替り惣菜や揚げたての天ぷら、お吸い物などで優雅なランチを楽しんで。
店頭で焼き上げる出汁たっぷりのだし巻きをはじめ、約50種そろう惣菜も手に入る。
「いろいろな惣菜が少しずつ味わえます。ゆったりと楽しめる広々としたスペースも魅力」
■錦 平野<住所:京都市中京区錦堺町東入ル 電話:075-221-6318 時間:販売10:00~18:00(なくなり次第終了)、レストラン8:30~10:30(朝食)、11:00~16:15(ランチ) 休み:不定休 席数:50席 タバコ:禁煙 駐車場:なし アクセス:阪急烏丸駅、地下鉄四条駅より徒歩5分>
「黒豆茶庵 北尾 錦店」
江戸時代から京都・丹波の黒豆や小豆、砂糖を扱う。喫茶スペースでは、石うすびきの香り高い黒豆きな粉を使った和スイーツや、黒豆尽くしの御膳などが楽しめる。
4月27日に13種のかき氷が登場。上品な甘さの黒豆ソフトも美味な宇治金時(972円)。
わらびもち(648円)は特注の石うすを使って自分で仕上げた黒豆きな粉をかけて。
「美しい坪庭のある町家空間もすてき。自分で石うすをひいて作るきな粉は味も香りも絶品」
■黒豆茶庵 北尾 錦店<住所:京都市中京区錦小路通麩屋町西入ル東魚屋町192 電話:075-212-0088 時間:販売10:00~18:00、喫茶11:00~17:30(LO17:00) 休み:水曜(季節により異なる) 席数:34席 タバコ:禁煙 駐車場:なし アクセス:阪急河原町駅より徒歩7分>
「三木鶏卵」
手前から奥に向かってクルッと。熟練の職人技が光る京巻きのダシ巻きで、約90年前から京の台所を支えている。厳選卵を使ったオリジナルのあんパンも名物。
白こしあんに卵黄を練り込んだ、人気の小玉黄味餡ぱん5個(450円)。
炒り卵の生ふりかけ、たまちゃん(300円)も人気。七味をピリッと効かせた赤しそ七味もある。
「ダシたっぷりのダシ巻きは、ふんわり上品な味わい。黄味餡ぱんはパッケージもキュート」
■三木鶏卵<住所:京都市中京区錦小路通富小路西入ル東魚屋町182 電話:075-221-1585 時間:9:00~18:00 休み:なし 席数:なし 駐車場:なし アクセス:阪急河原町駅より徒歩8分>
「錦天満宮」
ご祭神は天満天神。“錦の天神さん”と呼ばれ、親しまれている。奥に進むと、源融(みなもとのとおる)公をご祭神とする塩竃社(しおがましゃ)など、摂社・末社もある。
平安時代に創建、豊臣秀吉の都市計画で現在の地へ。境内では京の名水、錦の水も湧出する。
好きな願い事を記した願い紙を中に入れるお守り、大願梅(500円)。
「獅子舞がくじを運んでくれる、宮司さん考案のユニークな『からくりおみくじ』も注目して!」
■錦天満宮<住所:京都市中京区新京極通四条上ル中之町537 電話:075-231-5732 時間:8:00~20:00 休み:なし 駐車場:なし アクセス:阪急河原町駅より徒歩5分>
編集部