加茂山にあり、平安時代に書かれた「延喜式神名帳」にもその名が見られる新潟県加茂市の青海神社。その青梅神社の春季祭礼として、「加茂まつり」が5月20日(月)~22(水)の3日間開催される。
加茂市の伝統あるまつりの中でもっとも盛大で「御神幸式」と呼ばれる行列では、三社の御神輿を若者が担いで神社を出発し、加茂市内大通りを渡御、秋房で折り返して矢立、御神事場で神事の後、加茂駅前を通って神社へ戻る約6キロメートルの行程を練り歩く。
また、御神輿の御神幸行列には、白布に「青海大明神」「加茂大明神」と墨書した旒旗を捧げる数十人の子供達が先頭にたち、大勢の女の子の「お稚児さま」と男の子の「お徒士(かち)」が続き、誕生後1年くらいまでの幼児を背負った若い母親たちの行列が、加茂御祖神社の祭神玉依媛命に、愛児が健康で美しく育つようにとの祈りを込めて供奉する。
5月22日(水)には神社の神楽殿で太々神楽が奉納される。「加茂には嫁にはやれない。産衣に金がかかるから」と言われた時代があったとまで伝えられる絢爛豪華な御神幸行列を見に、加茂まつりへ出かけよう。
ウォーカープラス編集部