かつて使われていた校舎が、新たな観光施設として全国的に生まれ変わっている。そんななか、東海地方でも廃校をリメイクした施設が人気を博している。今回は、新鮮な地元野菜が食べられる農家レストランや天然温泉、教室を利用したカフェなど、注目のおでかけスポットを紹介しよう。
地元住民と観光客の新たな交流が生まれる、みんなの憩いの場
2010年に閉校した小学校校舎を活用した施設「のき山学校」(愛知県東栄町)。カフェや資料館などがあり、地元住民と観光客が共にくつろげる場となっている。
1階にある「Cafeのっきぃ」は、理科室だった空間を再利用したカフェ。手作り雑貨などの販売も行っており、コーヒー(380円~)やケーキ(320円~)などを味わえる。元図工室にオープンした町立図書室「のき山文庫」の本を持ち込めるので、読書をしながら休憩できる!また、奥三河に受け継がれる国の重要無形民俗文化財、花祭などを紹介する「祭り部屋」や、チェーンソーで作られた木製遊具で遊べる教室も!さらに、まきを使ったピザ焼き(焼き窯使用料1万円、ピザ1枚1000円、7日前までに要予約)や、間伐材を使った焼きペンアートなどを作る体験(料金は要問い合わせ、要予約)も好評だ。
■のき山学校 / 住所:愛知県北設楽郡東栄町大字下田字軒山13-7 / 電話:0536-76-1722(Cafeのっきぃ) / 時間:10:00~17:00(カフェ~16:00)、土日祝9:00~16:00 / 休み:水曜、木曜、不定休 ※お盆期間は要問い合わせ
週末限定の豪華な学校レストラン
廃校を活用した、週末限定でオープンする農家レストラン「舟伏(ふなふせ)の里へ おんせぇよぉ~」(岐阜県山県市)。この地域で生まれ育ったおばあちゃんたちが、地元で採れた新鮮野菜を使って、たっぷりの料理でもてなしてくれる。
メニューは「蕎麦ランチ」(900円)、「みそ煮ランチ」(900円)など3種類。また、素朴な味わいが好評の「舟伏の里特製ランチ」(1300円)には、本日の主菜に田舎料理5品などが付いてくる。2階の資料室の立ち寄る前には、スタッフにひと声かけることを忘れずに。
■舟伏の里へ おんせぇよぉ~ / 住所:岐阜県山県市神崎100 北山交流センター内 / 電話:080-2648-8175 / 時間:11:00~15:00(LO14:30) / 休み:月曜~木曜(祝日の場合営業)、12~2月 ※お盆期間は要問い合わせ
豊かな自然に囲まれた、どこか懐かしい天然温泉
2003年に廃校になった旧阿曽小学校の校舎を活用した温泉施設「阿曽(あそ)湯の里」(三重県大紀町)は、地域内外の人の健康増進と交流の場になっている。木造校舎ならではの懐かしい雰囲気に包まれての入浴は、癒し効果も抜群!まろやかな泉質が特徴の天然温泉につかり、日ごろの疲れを回復させよう。
地域住民が持ち寄った新鮮な野菜などを販売する産地直売店にも注目だ。また、教室を利用した「あすなろ食堂」では食事を楽しむことができる。黒板やオルガンが残っているのが、どこか懐かしい。
■阿曽湯の里 / 住所:三重県度会郡大紀町阿曽429 / 電話:0598-84-8080 / 時間:10:00~21:00(受付~20:00)、施設により異なる / 休み:水曜(祝日の場合翌日)、施設により異なる ※お盆期間は要問い合わせ
東海ウォーカー編集部