京都を代表する景勝地の嵐山・嵯峨野。紅葉の名所として有名だが、実は新緑の初夏もオススメ。青もみじに彩られた古刹は、この時期ならではの美しさで、紅葉時ほどの混雑がなく、自分のペースで楽しめるのがいい。風が吹くたびに心地よい音色を奏でる竹林の小径を通り、嵯峨野~嵐山を散策するおすすめコースをご紹介!<※情報は関西ウォーカー(2019年5月7日発売号)より>
<11:45>鮎の宿 つたや
愛宕山へと登る愛宕古道街道の料亭。約400年の歴史を誇る老舗の味を、昼食で気軽に楽しめると評判。子持ちアユを数週間煮込んだ名物の甘露煮は骨まで柔らかい。京の奥座敷の新緑を望む料亭で贅沢なひと時を過ごそう。
季節のおひたしなど見た目も美しい。
■鮎の宿 つたや<住所:京都市右京区嵯峨鳥居本仙翁町17 電話:075-871-3330 時間:11:30~18:30(LO)、ランチ11:30~14:30(LO) 休み:不定休 席数:ランチ16席 タバコ:禁煙 駐車場:4台(無料)>
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<13:00>祇王寺
苔庭が美しい平家物語ゆかりの尼寺。平清盛の心変わりで都を追われた白拍子の祇王が、入寺した悲恋の尼寺として知られる。紅葉の名所として有名で、初夏は青もみじと苔庭の新緑の世界が拝観者の心を癒してくれる。格子越しの吉野窓からの景観も美しい。
草庵の控えの間にある吉野窓は、格子と外の景色が交差し、影が色付いて見え、虹の窓とも呼ばれる。
■祇王寺<住所:京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32 電話:075-861-3574 時間:9:00~17:00(最終受付16:30) 休み:なし 料金:拝観料(300円) ※大覚寺・祇王寺共通拝観券(600円) 駐車場:なし>
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<13:40>常寂光寺
紅葉の美しい小倉山中腹に広がる日蓮宗の寺院。仏様が住む常寂光土に遊ぶような風情から名付けられ、四季折々の景観を楽しめる。青もみじに彩られた多宝塔や京都市内を望む境内は、新緑の時期ならではの美しさ。
ここから新緑の参道を上って境内へ。
■常寂光寺<住所:京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3 電話:075-861-0435 時間:9:00~17:00(最終受付16:30) 休み:なし 料金:拝観料(500円) 駐車場:5台(無料)
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<14:20>大河内山荘庭園
昭和初期の映画俳優・大河内伝次郎の元別荘で、国の文化財指定の日本庭園。30年の歳月をかけて造園した園内からは小倉山や嵐山、保津川、さらには京の町並みなども一望。それらを借景とした優美な回遊式庭園が広がる。
園内には大河内伝次郎のパネル写真などを展示する大河内山荘庭園資料館もある。
写真は持仏堂と枯山水の庭で、嵐山が借景に。
■大河内山荘庭園<住所:京都市右京区嵯峨小倉山田淵山町8 電話:075-872-2233 時間:9:00~17:00(閉門) 休み:なし 料金:入山料(1000円、抹茶菓子付き) 駐車場:20台(無料)>
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■<15:20>天龍寺
臨済宗天龍寺派の大本山で、世界文化遺産登録の名刹。嵐山を借景とした曹源池庭園は、日本で初めて史跡・特別名勝に指定された京都を代表する名庭。日本画家・加山又造が法堂の天井に描いた巨大な龍の絵「雲龍図」も見もの。
普段は土日祝のみの公開が、5月19日(日)までの春の特別参拝期間は毎日公開。
■天龍寺<住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68 電話:075-881-1235 時間:8:30~17:30、「雲龍図」公開は9:00~17:00 休み:なし 料金:参拝料庭園(500円、諸堂参拝は+300円)、法堂(500円別途要) 駐車場:約100台(1000円/1日)>
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<16:00>嵐山 OMOKAGEテラス
嵯峨嵐山文華館1階にオープンしたカフェ。全席ガラス張りの窓に面した開放感抜群の店内で、京懐石風フレンチ「祇園おくむら」監修のカフェメニューなどが味わえる。窓の外に広がる庭園を眺めながら名店の味を堪能。
柔らかく煮込んだ牛肉もたっぷり。
■嵐山 OMOKAGEテラス<住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11 嵯峨嵐山文華館1F 電話:075-882-1111(嵯峨嵐山文華館) 時間:10:00~17:00(LO16:30) 休み:火曜(祝日の場合翌日) 席数:40席 タバコ:禁煙 駐車場:なし>
関西ウォーカー編集部