6月16日(日)まで長崎市内各所(中島川周辺、シーボルト記念館、出島、グラバー園など)で「ながさき紫陽花まつり」が開催されている。20種類、約3400株のアジサイが各所に設置され、さわやかな色合いで初夏の街並みを彩る。
「あじさい」は、出島のオランダ商館医・シーボルトのお気に入りの花。この地で運命の女性・お滝さんと出会い、イネという娘をもうけながら、国外追放の身となって最愛の人と引き裂かれたシーボルト。彼は、大好きなあじさいに愛する人の名前から「オタクサ」と学名をつけ、ヨーロッパに紹介した。シーボルトとお滝さんが再会できたのは、安政の開港の年。実に三十年の歳月が流れていました。同イベントでは、彼らにまつわる場所を訪ね、再会を信じて耐えた日々とその愛の軌跡に想いを馳せながら、2人の愛の証「あじさい」の花々を楽しめる。
さらに期間中には、シーボルトとお滝さんの愛と再会の奇跡を長崎を知りつくした地元のガイドが案内してくれる「ながさき紫陽花さるく」を開催。その他、参加店舗であじさいをイメージした限定の「長崎そっぷ」を提供。「そっぷ」とは、オランダ語でスープのことで、鎖国時代、オランダ人が食べていた「そっぷ」を長崎の魚を使って現代風にアレンジしたのが「長崎そっぷ」だ。美しいあじさいと美味しい長崎グルメが堪能できる「ながさき紫陽花まつり」。長崎観光も兼ねて、家族やカップルで訪れてみよう。
ウォーカープラス編集部