NMB48の各チームが近畿地方で計10公演を行うツアー「NMB48近畿十番勝負2019」が3月26日から4月23日まで開催されました。今回は4月23日、大阪・オリックス劇場で行われた小嶋チームBⅡの公演をレポートします。
<出演メンバー>
チームBⅡ:東由樹・梅山恋和・加藤夕夏・小嶋花梨・塩月希依音・城恵理子・上西怜・内木志・中川美音・本郷柚巴・山田寿々・山本彩加・山本望叶
研究生:泉綾乃・新澤菜央・南羽諒
キュートな猫たちが登場!
オープニングは『妄想ガールフレンド』。山本彩加をセンターに、猫耳&尻尾付きのキュートな衣装でパフォーマンス!
『法定速度と優越感』では、山本彩加と梅山恋和がそれぞれトロッコに乗り、1階客席の通路へ。「梅山本」コンビの笑顔が弾ける。
最初のMCで、キャプテンの小嶋花梨が「今日の意気込みをネコ語で!」と、ムチャぶり。
望叶「ツアーファイニャル、楽しむニャー♡」
内木「今日のライブ、声出すっきゃ…ニャい(ない)き~♡」
梅山「ニャニャニャニャニャニャニャ~ニャニャニャニャニャ~♡ 最高の1日にしましょうって言いました(笑)」
自己紹介の後、今回のツアーの各チーム共通企画、大奥のコーナー。難波王国の大奥という設定で、16人の姫(メンバー)の1人が案内人となって進行する。チームBⅡは山田寿々。「私はこの難波王国の下っ端の方の姫、寿々でございます」と自虐ネタで笑いを取りつつ、彼女が手に持つ媚薬入りのお香の匂いを嗅ぐと、「目の前にいる人のことを好きで、好きで、仕方がなくなる」という効果を紹介。そして観客の1人を指名し、「16人の姫がいます。あなたはどなたが好きですか?」と問いかけると、4人続けて「寿々ちゃん!」と返答。ところが、5人目で「(本郷)柚巴ちゃん!」と答えられた山田は、「数少ない私の見せ場なのに…」と、再び自虐ネタ。「仕方がありません。他の素敵な姫たちを呼んでみましょう」と、16人の姫が全員登場し、艶やかに『恋愛ペテン師』を披露した。
再び山田が「今宵、この中の1人を選べるのはあなた。どなたのことが好きですか?」と、観客の1人に問いかける。
山田「(観客「怜ちゃん!」)怜ちゃん!?姫たちが泣いてしまいましたわ。うーか(加藤夕夏)姫、この状況をどう思いますか?」
加藤「どうせペロペロされたいと思っているんでしょ」(観客爆笑)
山田「(うずくまって泣いている)彩加姫、大丈夫ですか?あなた、もうわかりますわね?次の曲のセンターとかフォーメーションとかありますから。どなたのことが好きですか?(「あーやん!」)お目が高い!難波王国一の姫でございます!」
そして、彩加をセンターに『美しき者』をパフォーマンス。彩加が「いい夢を見られましたでしょうか?」と語り、大奥コーナーを締め括った。
セーラー服&体操服で学校行事コーナー
小嶋チームBⅡは若手メンバーが多く、そのフレッシュさを活かしたコーナーも。
「新しいことにチャレンジしようと、学校行事をテーマにしたコーナーを企画しました」と、小嶋が説明をして、学校行事コーナーがスタート!入学式、運動会(体操服で綱引き&リレー)、学芸会(「ロミオとジュリエット」を演じる)、合唱コンクール(『翼をください』を歌唱)と続き、卒業式へ。
NMB48劇場の金子支配人が先生役となり、セーラー服姿のメンバーが『桜の花びらたち』を歌いながら、1人ずつ卒業証書を受け取っていく演出。
その後のMCで、加藤が「城さんが泣いていましたね。(城の卒業証書にだけ)メンバー全員でメッセージを書いてプレゼントしたんですよ」と、城へのサプライズを明かした。
ライブの中盤は、『ドリアン少年』、『純情U-19』、『オーマイガー』、『北川謙二』の4曲を、メンバー4人ずつが各曲の選抜メンバー衣装で披露!
終盤は、『欲望者』、『甘噛み姫』、『ナギイチ』、『僕らのユリイカ』、『高嶺の林檎』、『ワロタピ―ポー』の6曲を披露!『僕らの~』では、小嶋と上西がトロッコで1階客席の通路へ。熱気に包まれたまま本編は終了。
アンコールの3曲では、会場の2階、3階にもメンバーが登場!1階では、各メンバーがサイン入りボールを投げる演出も。
城恵理子から後輩へのメッセージ
アンコールのMCでは、小嶋が代表メンバーに感想を聞いていく。
南「私は研究生とBⅡさんの公演に出させていただいて、ポジションが全く違うので、すごく不安だったんですけど、無事にやることが出来て、自分の自信になりました。これからの目標は選抜に入り続けることです。選抜に入り続けて、NMB48の顔になれるように頑張っていきたいと思います!」
彩加「私は自分にしか出来ないことに挑戦して、強みを見つけたいと思っています。時間はかかるかもしれないですけど、温かく見守っていただけると嬉しいです!」
城「私は3月19日の劇場公演で卒業発表をさせていただいたんですけど、最後のチームがこのBⅡで良かったなって、心から思います。卒業を決めてから、自分のことよりも後輩を育てたいという気持ちが強くなっていく中で組閣があって、若いBⅡメンバーの中に私を選んで下さった大人の方々は、私の気持ちに応えて下さったんじゃないかなと思います。私も初期の頃は全然踊れなくて、横ステップも出来なかったんですけど、たくさんのメンバー、スタッフさん、ファンの皆さんに支えられて、こうしてステージに立つことが出来ています。後輩から、どうしたらそんなにダンスが上手になれるんですか?って聞かれるんですけど、私は上手って思わないようにしています。常に上を目指して、70人近くいるメンバーの中でどれだけ目立てるか、自分が一番大きく見えるかを研究してやっていたら、<城ちゃんのダンスが好きで握手会に来ました>という方が本当に増えたので、今は自信がなかったりするかもしれないけど、ファンの方は絶対に見てくれているので、ねぇ、羽諒(南「はい(涙ながらに)」)。私は5月11日で最後になるんですけど、後輩たちにどんどん教えていきたいです。いつも、城さ~ん!って呼ばれて、(不機嫌そうに)何?って言っちゃうんですけど、本当はめちゃくちゃ嬉しくて(笑)、『桜の花びらたち』でも卒業証書にメッセージを書いてくれて、本当にありがとうございます。後輩のお手本になりたいと思って、精一杯、私らしく、がむしゃらに頑張ってきました。今日で大きなライブは最後になってしまうんですけど、最高の1日を過ごすことが出来ました。5月11日の全国握手会までよろしくお願いします!ありがとうございました!」
小嶋「今日でこのツアーはファイナルを迎えるんですけど、新体制になって初めてのツアーで、なかなか満員にすることが出来なくて、すごく悔しかったです。沖縄国際映画祭で、(前キャプテンの)山本彩さんのライブを観る機会があったんですけど、この半年間、私は何をしていたのかなって、情けなくなりました(涙)。私らしいキャプテンと言いながら、まだ見つけられていなくて…(しばし沈黙)、NMB48のことが本当に大好きなんですけど、何をしたらいいのかわからなくて、行動に移せない自分が本当に情けないんですけど、NMB48のことを好きって言ってくれる方がもっと増えるように頑張りたいと思います。このツアーは、現状と向き合って、もっと頑張っていこうという強い気持ちを持つきっかけになりました。私たちチームBⅡがNMB48の未来の先頭に立って、引っ張っていきたいと思っています。このツアーでそれぞれのチームが強くなったと思うので、全チームがひとつになった時に最強のNMB48になっていけたらと思います。これからもNMB48の応援よろしくお願いします!」
そして「感謝の気持ちを込めて歌わせて下さい」と、『2番目のドア』を歌唱。
更に城をセンターに『大声ダイヤモンド』を披露し、アンコールが終了。
Wアンコールでは『青春のラップタイム』をパフォーマンス。最後は城を囲むようにポーズを決め、ツアーファイナルの幕を下ろした。
各チームのカラーを打ち出しながら、完成度の高いパフォーマンスで魅了したNMB48。新しいドアを開け、まだ見たことのない景色を目指す彼女たちを見ていてほしい。
◆NMB48近畿十番勝負2019 小嶋チームBⅡ公演セットリスト
(19年4月23日@オリックス劇場)
前座 絶滅黒髪少女(研究生)
overture
M1 妄想ガールフレンド
M2 アップデート
M3 法定速度と優越感
M4 Only today
~MC(自己紹介)
大奥コーナー①
M5 恋愛ペテン師
大奥コーナー②
M6 美しき者
M7 床の間正座娘
~MC(内木・城・東・新澤)
M8 らしくない
学校行事コーナー①入学式→運動会
M9 しがみついた青春
学校行事コーナー②運動会→学芸会
M10 Must be now
学校行事コーナー③合唱コンクール
M11 奥歯
学校行事コーナー④卒業式
M12 桜の花びらたち
~MC(上西・加藤・山田・南)
M13 ドリアン少年
M14 純情U-19
M15 オーマイガー
M16 北川謙二
~MC(望叶・本郷・中川・泉)
M17 欲望者
M18 甘噛み姫
M19 ナギイチ
M20 僕らのユリイカ
M21 高嶺の林檎
M22 ワロタピ―ポー
アンコール
M23 情熱ハイウェイ
M24 僕だけのValue
M25 まさかシンガポール
~MC
M26 2番目のドア
M27 大声ダイヤモンド
Wアンコール
M28 青春のラップタイム
~御礼の挨拶
【取材・文=ポッター平井】
<ポッター平井・プロフィール>
構成作家・ライター。MBSラジオ『NMB48のTEPPENラジオ』などを担当。松田聖子さんの“輝き”に魅せられて以来、30年以上アイドルを応援し続けるアイドルサポーター。
ポッター平井