殿さまの「贈り物」を観覧しよう!岩手県盛岡市で「殿さまのギフト-贈り物にみる盛岡藩・南部家の結びつき-」開催中

東京ウォーカー(全国版)

岩手県盛岡市のもりおか歴史文化館2階企画展示室で6月23日(日)まで、企画展「殿さまのギフト-贈り物にみる盛岡藩・南部家の結びつき-」が開催されている。

展示室には貴重な手紙がずらりと並ぶ写真は主催者提供


江戸時代、特に大名たちにとって「贈り物」はその家の格を示す上でも非常に重要な意味を持っていた。ひとつの「贈り物」から将軍家、婚姻関係を結んだ大名たち、家族や家臣など家や人との繋がり、儀礼や藩内の産業など実に様々な事柄が浮かび上がってくる。

【写真を見る】間近で貴重な手紙を見ることができる写真は主催者提供


同展では江戸時代に盛岡藩を治めた大名 南部家の贈り物にかかわる資料を通し、殿さまと様々な人との結びつき、そして現在にも繋がる名産品などを紹介する。

麒麟文硯 銘 松風(伝 天皇→南部政行)写真は主催者提供


担当者は「本展では、盛岡藩を治めた南部家の『贈り物』にかかわる資料計96点を展示しています。展示は1章『伝説の贈り物』、2章『徳川将軍家と南部家』、3章『大名たちとの付き合い』、4章『家中との交流+α』という構成になっています。おすすめは、殿さまが家族に宛てた手紙です。『お土産を買って帰ります』、『息子がメカブを食べたがっているので送ってください』など、少し近寄りがたいと思われがちな殿さまも、やはり1人の夫であり父親なのだとしみじみと感じる手紙を展示しています。来たるお中元に向け、盛岡南部家の殿さまが贈った・贈られたものを見て参考にしてみてはいかがでしょうか」と展示の見どころを話す。

おち宛南部信直書状写真は主催者提供


遠い存在のように感じていた殿さまが宛てた庶民的な手紙はきっと親近感を覚えるはず。まだ訪れていない人は、ぜひもりおか歴史文化館へ!

ウォーカープラス編集部

注目情報