岐阜県多治見市の岐阜県現代陶芸美術館で7月21日(日)まで、受贈記念コレクション展「熊倉順吉展」が開催されている。
京都に生まれ、前衛陶芸のパイオニアとして活躍した陶芸家・熊倉順吉(1920-1985)の創作活動を、近年受贈した作品を含む館コレクションから紹介する。平成28年度までに多数の熊倉順吉作品を寄贈により収蔵し、その中心となる稲塚コレクションは約170点におよぶ。
同展ではそれら選りすぐりの作品の紹介とともに、人体やジャズに着想を得たオブジェから器まで、多彩な作品を楽しめる。
担当者は「陶芸を志して以来、器物制作にいそしみ、絵付けによって新しい陶芸を作り出そうとした熊倉の関心は、やがて形に向かい、彫刻的な作品を経て、土の塊としての性格が強く表現された作品、肉体の部分をかたどった作品、ジャズをテーマとした作品、金彩を特殊処理した作品と多彩に展開をしていきました。熊倉の独創的な世界観を是非ご覧下さい」と熊倉順吉の創作の変遷について話す。
陶芸にとどまらない熊倉順吉の作品がずらりと展示される同展。さまざまな作品が並んでいるので、この機会にぜひ訪れよう。
ウォーカープラス編集部