「ジブリパーク」最新TOPIC!記者会見でロゴやポスターを披露!

東海ウォーカー

愛知県長久手市にある「愛・地球博記念公園」が整備され、スタジオジブリ作品の世界観を楽しめる「ジブリパーク」が22年秋より順次開業する予定。「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「もののけ姫」「耳をすませば」といった人気長編アニメーション映画の世界観に触れられる屋外型テーマパークの誕生を、今から心待ちにしている人も多いだろう。

2018年4月に基本デザインが発表され、その後5つのエリアのイメージが公開。さらにジブリパーク基本構想の策定作業が進んだとのことで、5月31日(金)、愛知県庁にて合同記者会見が行われた。

左からスタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏、愛知県知事の大村秀章氏、株式会社中日新聞社の代表取締役社長大島宇一郎氏


「ジブリパーク」に関する基本合意を締結。管理・運営会社の設立を発表!


今回の記者会見には、愛知県知事の大村秀章氏とスタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏、株式会社中日新聞社の代表取締役社長大島宇一郎氏が出席した。「スタジオジブリ」と「中日新聞社」が共同出資する会社を設立し、管理・運営を行うことが発表され、3者が基本合意を締結し、今後は、施設の整備などは愛知県、事業全体の企画・監修をスタジオジブリ、そして管理・運営を前述の新会社が担うと発表された。

この日を迎えたことについて、スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏は、「大村知事には、何度も東京に足を運んでいただきました。まさに口説かれたという感じです。『ジブリパーク』の実現は、大村知事の情熱の賜物だと思います。今回の基本合意書の締結は、世間一般の結納を交わして結婚というのと一緒でしょうか」と話した。

「愛・地球博記念公園」の自然を生かした設計にこだわる


今回、ジブリパーク整備の核となる5つの「基本方針」が発表された。この基本方針に沿って、開業に向け準備を進めていくという。基本方針は以下の5つ。

1:愛知万博の理念と成果の継承

2:スタジオジブリ作品を伝え残し唯一無二の価値を付与

3:多様な利用者がともに楽しめる公園づくり

4:歴史的成り立ちに配慮し将来にわたって愛され続ける公園づくり

5:公園内の既存施設・活動との共存

「今回の『ジブリパーク』開業にあたり、『愛・地球博記念公園』に足を運んだのですが、その広さに驚きました。すでにいろいろなみなさんが大切にし、楽しんでいる公園ですので、それを邪魔しようとは思いません。あくまでも、テーマパークの要素を若干入れながら公園を整備していくという考えです」と鈴木氏。テーマパークの建設というと、土地を更地にするというイメージがあるが、今ある自然や施設をできる限り生かして設計していく予定とのことだ。

宮崎駿監督と鈴木Pの共作!「ジブリパーク」のロゴが披露


また、会見中、「今日は『ジブリパーク』のロゴマークを披露しようと思って持ってきました」という鈴木氏によるサプライズも。「『ジブリ』という文字は、随分前に宮崎駿監督が作ったものを使用。『パーク』という文字はそれに合わせて僕が真似をして付け加えました」と、制作秘話も飛び出した。さらに、「力を尽くして、いざ。」と意気込みを表したポスターも公開された。実際に「愛・地球博記念公園」で撮影した写真が使用されているという。

発表されたロゴ(c)Studio Ghibli


【写真を見る】ポスターの書はスタジオジブリの鈴木氏によるもの(c)Studio Ghibli


愛知県、ひいては世界の人に楽しんでもらえる公園に!


開業に向けて、3者は以下のように話した。

「スタジオジブリの映画世界を再現するにあたって、建物の大きさや材質などのディテールに関してはこれから。今年度は総事業費や収容人数など具体的なところを詰めていく段階に入ります。専門家の力を借りつつ、唯一無二の公園を作っていきたいです」と愛知県知事の大村秀章氏。

「愛知県の皆さん、国内外の多くの皆さんに喜んでもらえるものになるように頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします」とスタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏。

中日新聞社の大島宇一郎氏は、「これまで中日新聞社が多方面にわたる事業で培ってきたノウハウをいかし、新しい価値を生み出しながら、国内外からいらっしゃるお客様に本当に心のそこから楽しんでいただけるようなものにしたいと思います」と続けた。

「青春の丘エリア」「ジブリの大倉庫エリア」「どんどこ森エリア」は2020年秋の開業を、「もののけの里エリア」「魔女の谷エリア」は、上記の開業から約1年後の開業を目指して、いよいよ具体的に始動するとのこと。

あと1年数カ月後の完成が待ち遠しい!

ジブリの大倉庫エリアのデザイン画(c)Studio Ghibli


もののけの里エリアのデザイン画(c)Studio Ghibli


青春の丘エリアのデザイン画(c)Studio Ghibli


魔女の谷エリアのデザイン画(c)Studio Ghibli


村田明音

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