北海道下川町の住民と一緒に作るオリジナル吉本新喜劇「しもかわ森喜劇」の上演と、品川ヒロシ監督による下川町を舞台にした新作映画の製作が決まり、大阪・イエスシアターで6月12日(水)、概要発表記者会見が行われた。
吉本興業と北海道下川町は、SDGs推進における包括連結協定プロジェクト「下川町株式会社」を始動。2017年12月に発表された第1回「ジャパンSDGsアワード」では、下川町は最高賞にあたるSDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞、吉本興業は特別賞にあたるSDGsパートナーシップ賞を、それぞれ受賞している。
「しもかわ森喜劇」は、すっちーさん、吉田裕さん、中條健一さんが出演するほか、セットや衣装づくりなどは下川町の住民が行う。劇団員は町民から募集し、7月末にオーディションで決める。下川町公民館で10月12日(土)に上演する。「森喜劇」は同町が豊富な森林資源を活かした町作りを進めていることから名付けた。
品川さんが脚本も手掛ける下川町を舞台にした新作映画は、8月から制作して2020年4月の沖縄国際映画祭でプレミア上映予定。品川監督は既に下川町を訪問しており、具体的なロケ地の選定などに入っている。
会見には、下川町の谷一之町長、西川きよしさん、品川ヒロシさん、すっちーさん・吉田裕さん(吉本新喜劇)のほか、吉本新喜劇で研修中の佐藤将平さん(下川町 制作推進課 しもかわ森喜劇プロジェクトリーダー)が登壇した。すっちーさんと吉田さんが名物ギャグ「乳首ドリル」を披露した後、佐藤さんも吉田さん「乳首ドリル」の完コピを披露し、谷町長は「すばらしい。1カ月ちょっとでこれだけできるとは」と感心していた。
品川さんは「下川町は本当に空気がきれいで緑もきれい。チェーンソーアートが有名と聞いたときにスプラッターホラーが撮りたいと言ったら大反対された」と笑いを誘った。内容は「東京で挫折して故郷の下川町に帰ってきて心を取り戻していく28歳(女性)の青春ストーリーを書いている。今は半分くらい書けた」と明かした。
今回の新喜劇と映画は共にクラウドファンディングプラットフォーム「モーションギャラリ-」にて支援を受け付ける。新喜劇は「吉田裕と行く!下川町バーベキューご招待」、映画は「サイン付き台本プレゼント」など、さまざまなリターンを用意する。
新城重登