【本誌拡大版】ジモト神奈川大学、2年ぶりの箱根駅伝でシード権を狙う!

横浜ウォーカー

 毎年熱いドラマが繰り広げられる箱根駅伝が近づいてきた。2011年1月2・3日に行われる第87回箱根駅伝では、2010年予選会敗退に終わり18年連続出場が途絶えた神奈川大学が復活! 予選会チーム8位の成績で本戦出場を決めた。予選敗退の屈辱を乗り越えてつかんだ2年ぶりの箱根にかける思いを、大後栄治監督とキャプテン小杉慎太郎選手(4年)にインタビューした。

――2年ぶりの箱根駅伝。本戦出場が決まった時の気持ちは。

大後監督(大)「2年連続で落ちていたらとんでもないことになるので、通ることだけを考えてやってきました。もう少し上の順位でと思っていましたが、ひとまず安堵ですね」

小杉選手(小)「やっとスタートラインに立てるなと。箱根駅伝シード権という目標に進んでいけるなと感じました」

――2010年の敗戦から、どのような建て直しを。

小「練習メニューは変えるのではなく、“整理整頓・挨拶・思いやる気持ち”を徹底するというチーム改革を行ってきました。練習の成果を本番で出せない弱さを克服するためには、基本が大事だと感じたからです。本戦出場が決まった時、改革は間違っていなかったと実感しました」

大「確実にチームは変わりました。転んだらただじゃ起きないのがうちのカラー。途中棄権した96年の翌年に優勝したこともあります」

――予選会では小杉選手がチームトップでゴールしました。

小「歴史のあるチームのキャプテンを任され、キャンプテンとしてチームを引っ張っていかなければいけないと責任を感じていました。その気持ちが自分の突き動かして、トップでゴールできたんだと思います」

――大後監督のモットーは“メッセージ性のあるチーム”。この意味は。

大「うちのチームは“平凡の積み重ねによる非凡”を目指しています。毎日の積み重ねが最終的に5秒、10秒になって僅差の勝負をわける、コツコツ積み上げたほうが最終的に成功者になれるというメッセージ性を持っていられたらと思っています」

――2年前の箱根では、小杉選手は4区を走りました。2011年は。

小「09年は総合15位と悔しい結果に終わり、箱根駅伝という大会は出るだけじゃ意味がない大会だと思いました。経験者でもあるので、2011年は前半の区間を走ってチームに勢いをつけたいです。目標の“シード権獲得”にこだわって挑みます!」

(横浜ウォーカー)

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