読者投票ランク外だけど絶対に見てほしいから紹介する!関西W編集部おすすめの夏絶景4選

関西ウォーカー

関西ウォーカーが実施した、「読者が選んだ夏絶景」のランキングには惜しくも届かなかったものの、編集部が絶対におすすめしたい絶景をセレクト。ランク外だけど「ココは見てほしい!」と熱望するスポットの魅力を、熱いコメントとともにご紹介!<※情報は関西ウォーカー(2019年6月4日発売号)より>

「瀞峡(どろきょう)」断崖と緑に輝く川面が広がる大峡谷


和歌山県、三重県、奈良県にまたがる熊野川支流・北山川の峡谷。古くから人々を魅了してきた大峡谷は、国の特別名勝および天然記念物に指定されている。荒々しく切り立つ断崖や、峡谷を流れるコバルトブルーの清流が神秘的な世界を作る。

渓谷を吹く風を感じながら秘境クルーズが楽しめる/瀞峡(どろきょう)


太古のままの大峡谷は圧倒的な美しさ。瀞峡の荘厳な岩、澄んだ川が織り成す風景美と、凛とした空気、川風が心地よく、心が落ち着く。

【ベストタイムは早朝】朝焼けに照らされた岩が水に映り込む早朝がおすすめ。特に8時ごろが美しいので、十津川村内に宿泊して絶景を観賞して。

初めて目にした時に「関西にこんな秘境が!」と衝撃を受けました。観光船「川舟観光かわせみ」の船頭さんによる、楽しくて詳しい案内でクルージングしたのを覚えています。舟に乗って切り立つ断崖を間近で見ると、その雄大さに思わず笑いさえ込み上げてくるのはなぜでしょうか。手を伸ばすと澄んだ川面にも触れられました。奈良県、和歌山県、三重県にまたがる渓谷というのも感慨深いポイントです。(副編集長:山田孝一)

■瀞峡(どろきょう)<住所:奈良県吉野郡郡十津川村 電話:0746-63-0200(十津川村観光協会) 時間:観覧自由 休み:なし 料金:観覧無料 駐車場:瀞ホテル周辺に約20台(無料) アクセス:南阪奈道路葛城ICより車で3時間>

「余呉湖(よごこ)」伝説の舞台となった、緑が湖面に映る湖


周辺は賤ヶ岳の合戦の舞台でもあり、天女が降り立った伝説も残る。春には桜、冬には凍った湖面と雪と四季折々の景観が魅力で、夏には鮮やかな緑が湖面に映る様子をあちこちで見ることができる。JR余呉駅ではレンタサイクルも利用可能。

グラデーションが見事な人気上昇中の新緑絶景/余呉湖(よごこ)


静かな湖畔でゆっくりと余呉湖の美景を満喫して。6月下旬から7月上旬には、湖畔沿いの「アジサイ園」に約1万本のアジサイが咲く。

【ベストタイムは午前中】太陽が出ている時間帯には湖面に周りの景色が映り込むことから、別名「鏡湖」と称される。夏の深緑が湖に映える風景は格別。

さまざまな『絶景本』で話題になっている余呉湖。わたしも5月に行ってきましたが、青空と山々と湖水、そして周囲の木々の緑がグラデーションのようになっていて本当に見事でした。JR余呉駅までの電車は1時間に1本ぐらい。隣の木ノ本駅で降りて、町歩きとセットがおすすめです。木之本地蔵院や、意富布良神社、つるやパンを訪れてみて。長浜観光とセットにするのもいいですね。(編集長:篠原賢太郎)

■余呉湖(よごこ)<住所:滋賀県長浜市余呉町 電話:0749-65-6521(長浜観光協会) 時間:散策自由 休み:なし 料金:散策無料 駐車場:余呉湖周辺に数か所あり(無料) アクセス:北陸自動車道木之本ICより車で10分>

「金引の滝」巨岩の上を左右に分かれて落ちる名瀑


京都唯一の「日本の滝百選」にも選ばれる高さ約40m、幅約20mの名瀑。一年中豊かな水量を誇る滝としても知られ、巨岩の上を、水しぶきを上げながら流れ落ちる様は清涼感たっぷり。白糸のような穏やかで美しい2本の滝に心も体も癒されて。

滝壺がない希少な滝。夏でもひんやりと涼しい!/金引の滝


水は左右に分かれて落ちていて、向かって右側が「男滝」、左側が「女滝」と呼ばれる。点在する岩や周囲の緑とのグラデーションも美しい

【ベストタイムは午前中】日没後は真っ暗になってしまうので注意を。午前中の包み込むような柔らかな木漏れ日が、あたりをより幻想的な雰囲気に。

県道沿いの駐車場から徒歩5分ほどですが、鬱蒼とした森の中にあり、ちょっとした秘境気分が味わえました。涼しい自然空間が広がり、さわやかな空気と水が落ちる音、緑豊かな風景の素晴らしさが癒し効果抜群で、特に夏の観光におすすめです。また、この滝には滝壺がないのが特徴で、滝のそばまで近付くことができ、流れ落ちてくる水に触れることができるので、ひんやり気持ちのいい水遊びも楽しめますよ。(ライター:日高ケータ)

■金引の滝<住所:京都府宮津市滝馬 電話:0772-22-8030(天橋立観光協会) 時間:観覧自由 休み:なし 料金:観覧無料駐車場:約10台(無料) アクセス:京都縦貫自動車道宮津天橋立ICより車で5分>

「来島海峡大橋」橋の人工美と海と空の自然美が作る絶景


大島と四国を結ぶ、しまなみ海道で最大の規模を誇る橋。世界初の3連つり橋で、その自然景観を生かした造りが織り成す絶景も有名。両側には自転車歩行者道も設けられ、全長4kmを超える橋の上から雄大な瀬戸内海を眺めることができる。

【写真を見る】青い海と空と白い橋が作る写真のような完璧な美しさ/来島海峡大橋


【ベストタイムはいつでも】真っ青な空と海が見られる日中のほか、早朝の日の出、夕方の茜色、夜のライトアップなど、見る時間によって雰囲気が異なる。

橋のたもとにある宿泊施設「サンライズ糸山」に入った瞬間、壁一面の美しい写真が目に飛び込んできました。と思ったら、ガラス張りになっていて、来島海峡大橋がある風景が窓一面に広がっていたのです。真っ青な空と海、白い橋の構図もピタッとはまっていて、左の写真のような美景が目の前にあることに大感動。その大きさにも圧倒されます。橋を走行する時は瀬戸内の多島美を、飽きることもなく見続けました。(編集:澤田佳代)

■来島海峡大橋<住所:愛媛県今治市~大島 電話:0898-22-0909(今治地方観光協会) 時間:観覧自由 休み:なし 料金:普通車通行料(2310円~)、自転車・歩行者無料 ※自転車は2020年3月31日(火)まで。以降200円 駐車場:来島海峡展望館約90台(無料) アクセス:西瀬戸自動車道今治北ICより車で5分>

編集部

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