沖縄県産のオリジナルアニメ「島んちゅ MiRiKa」の声優を決めるオーディションが那覇市で行われ、応募総数200名の中から、8名が選ばれた。応募者の中には東京から応募する人もおり、応募年齢も7歳~51歳までと幅広く、注目度の高さがうかがえた。
同作は、沖縄県観光農商工連携強化モデル委託業務(アニメ等モデル制作事業)として、うるま市にある「ソラティア株式会社」が沖縄のアニメに対しての開発力・技術力を消費者、事業者へ広くアピールするための一環として制作されたもの。
作品には、監督にアニメ「火の鳥」などの制作を手掛けた大下久馬さん、脚本に「ドラゴンボール」の平野靖士さん、美術監督に「エヴァンゲリオン」の加藤浩さん、音響監督に「ケロロ軍曹」の鶴岡陽太さんら世界に誇る一流のアニメ・クリエイターが集結し2011年3月の完成を目指している。
この「島んちゅ MiRiKa」のタイトルは、沖縄で盛んな「Musical(ミュージカル)」「Ryubu(琉舞)」「Karate(空手)」の頭文字から取っており、さらにこれらをイメージしたマイ(M)、ルリ(R)、ケイ(K)の3人の少女が主人公となる。
今回、声優オーディションの審査委員長を務めた大下久馬監督は、「多くの応募者が来てもらい、レベルの高いオーディションになった。オーディション審査の経験はあまり無かったが、楽しく審査をすることができた」と話した。
各審査員の挨拶が終わると、「島んちゅ MiRiKa」のオリジナルTシャツを身にまとった合格者全員が登場。小学6年生の上原南那さんが「このアニメを通して、多くの人に沖縄の文化を知ってもらいたい」と意気込むなど、それぞれ抱負を語った。
今回選ばれた8人は、今後、プロの声優となるためのレッスンを受け、その中から主人公3人のほか、さまざまな配役が割り当てられることになっている。
声優のたまごたちのどの子が主役を務めるのか、来年3月の完成が楽しみだ。【東京ウォーカー】