備前焼の魅力の全貌に迫る!山口県萩市で「The 備前 ―土と炎から生まれる造形美―」開催

東京ウォーカー(全国版)

山口県萩市の山口県立萩美術館・浦上記念館で7月13日(土)から9月1日(日)まで、「The 備前 ―土と炎から生まれる造形美―」が開催される。

金重有邦 伊部茶写真は主催者提供


釉薬を施さず土と炎の造形から生まれるシンプルで原始的なやきものとして、古くから日本人に愛されてきた備前焼に焦点をあてた特別展。「窯変(ようへん)」「緋襷(ひだすき)」「牡丹餅(ぼたもち)」「胡麻(ごま)」「桟切(さんぎり)」など、薪窯による焼成で生まれた景色は他のやきものにはないみどころと言える。

同展では、桃山時代に茶人・数寄者によって見立てられた古備前の名品や、その古備前に魅せられ作陶に取り組んできた近代の作家、さらに先達から受け継いだ技術を生かして現代の備前を確立しようとする若手の作品など、重要無形文化財保持者の作品も交えて、幅広く展観。期間中には記念講演会やスペシャルトーク、やきものに触れられるイベントなど様々な関連企画も実施。幅広い世代で楽しめる。

【写真を見る】島村光 ネズミノカップル写真は主催者提供


担当者は「生活の中にあるやきものですが、形・色・土の質などそれぞれが持つ雰囲気に私達は自然と魅了されています。長い歴史をもつ備前焼は特に好まれ、今日まで続いています。西日本初巡回となる『The備前―土と炎から生まれる造形美―』では、室町時代の古備前から現代作品まで、人間国宝の作品も交えてその魅力を紹介します」と展示の魅力について話す。

備前焼の魅力に迫る「The 備前 ―土と炎から生まれる造形美―」。やきものファン必見の展示だ。

ウォーカープラス編集部

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