東京・日本橋の日本橋三井ホールで、水族アート展覧会「ECO EDO 日本橋 アートアクアリウム 2019 ~江戸・金魚の涼~ & ナイトアクアリウム」がスタート。7月5日(金)から9月23日(月・祝)までの期間、江戸時代から庶民文化として親しまれてきた金魚を中心に、観賞魚が芸術作品のような水槽の中を泳ぐ姿が楽しめる人気イベントだ。日本橋三井ホールでの開催は今年が最後ということもあり、金魚の数は1万匹を超え、作品数も各最大規模で展開される。伝統的な涼を現代風にアレンジした本イベントの見どころを紹介しよう。
非日常的空間で金魚が華麗に舞うアートアクアリウム
アートアクアリウム日本橋会場で発表されてきた代表作計20作品が一堂に会する今回の展示。約1000匹の金魚が泳ぐ「花魁」とその流れをくむ「大奥」、巨大水槽と周囲を囲む17のアクアリウムで構成された「超・花魁」のシリーズ3作品や、蓮の花をモチーフにした「ロータスリウム」など、巨大水槽はどれも見ごたえ抜群。
透明な多面体の水槽でプリズム効果をもたらす「ギヤマンリウム」や、水槽のどの面も垂直に見ることができない構造の「パラドックスリウム」、万華鏡のように動きが変化して見える「カレイドリウム 3D」など、さまざまな視覚効果を生かした水槽も登場する。
無数の金魚が泳ぐ壮大な作品のほかにも、普段目にすることが少ない珍しい金魚を中心に展示した「金魚コレクション」や、波立たない水槽の中の金魚を上からのぞいて鑑賞する「金魚品評」といった、金魚そのものの美しさや表情に着目した水槽も必見だ。
また、19時以降はナイトアクアリウムも開催され、日ごとに日本の伝統芸能やDJプレイなどのスペシャルステージを多数開催する。
日本橋エリアの限定金魚グッズ&グルメをチェック!
日本橋エリアの夏の恒例イベントとなった「ECO EDO 日本橋 2019~五感で楽しむ、江戸の涼~」では、アートアクアリウム以外にも金魚をモチーフとしたグッズやグルメが多数登場。
中でも、アートアクアリウムアーティストのが手掛けるコレド室町の劇場型レストラン&ラウンジ「水戯庵」では、金魚モチーフのメニューを味わいながら能や狂言、日本舞踊をはじめとする伝統芸能が楽しめる。
屋外でも夏の移ろいを体感
コレド室町の外でもさまざまな催しが行われる。福徳神社に続く参道「仲通り」は、両脇に金魚柄の提灯が掲げられた「金魚大提灯参道」に。今年はさらに、「水の流れ」をテーマにした光と音で夏の涼や季節の変化を表現するデジタルアート「Summer Scroll」が登場。会期中の前半[7月5日(金)~8月18日(日)]と後半[8月19日(月)~9月23日(月・祝)]で異なる演出を実施する予定となっている。
また、福徳神社から福徳の森へと続く小径の両側に約200個の江戸風鈴を飾り付ける「森の風鈴小径」では19時から23時の間ライトアップ演出が加わり、夏の夜を彩る。
さらに、7月20日(土)から9月1日(日)までの毎週末、全国の盆踊りが楽しめる「アートアクアリウム夏祭り」を福徳の森で開催。各地域の盆踊り団体の踊り手による盆踊りが披露された後、一緒に盆踊りを楽しむことができる。
国分洋平