2011年1月1日(土・祝)、東京タワー(東京・港区)の大展望台にて、“初日の出”を拝むイベント「初日の会」が開催された。同タワーをぐるりと囲む長蛇の列の中には、“7年連続一番乗り”を達成した男性をはじめ、カップルやファミリーなど約2500人が集結。午前6:50の初日の出の瞬間には、「キャ~!」という悲鳴のような歓声が会場内に広がった。
高さ150mの大展望台から、初日の出を拝むことができる同イベント。先着80人には、高さ250mの特別展望台行きプランも用意されるとあって、大晦日の夜から長蛇の列ができた。そんな中で目立ったのが、平成16年より“7年連続一番乗り”を達成している男性・藤原文明さん(60歳)。今回は、12月26日より会場入りしたそうで、「寒い中だったけど今年は年男なので、(一番乗りになったことが)より一層うれしいです」と、喜びを表現していた。
そして午前6:45、空が赤く染まっていく中で、会場内のざわめきは一段とアップ! 6:50には東の地平線に真っ赤な太陽が出現し、「うわ~!」「キャー!」と大きな歓声が上がった。また、ほとんどの人が日の出の瞬間を写真撮影。より良い場所から撮影したい、という気持ちからか、東側の窓辺には人が殺到した。
見物客の男性(10代・東京在住)に、日の出を見た感想を聞いてみると、「めっちゃイイ! 感動!」と、興奮気味なコメント。「街から東京タワーが見えたのでノリで来た」と言うが、日の出の美しさに圧倒されたようで「来て良かった」と話す。また、「増上寺(東京・港区)に行く前に寄りました。友だちに『記念メダルがもらえるよ』って聞いたので(笑)」と“おまけ”に釣られてやってきた女性(20代・東京在住)も。さまざまな理由で集まった見物客たちだが、帰りのエレベーターでは、一様に晴れやかな表情を浮かべていた。
ちなみに、東京タワー大展望台2階には、都内23区内で一番高い場所にあるといわれる神社「タワー大神宮」があるので、初日の出を見逃した人も初詣をしに行ってみてはいかが?【東京ウォーカー】