スタジオジブリ「耳をすませば」監督・日本屈指のアニメーター近藤喜文の世界に触れる展覧会が三重で開催

東海ウォーカー

映画「耳をすませば」の監督として知られるアニメーター近藤喜文氏の軌跡を振り返る特別展「この男がジブリを支えた。近藤喜文(よしふみ)展」が、2019年9月16日(祝)まで「三重県総合博物館 MieMu(みえむ)」(三重県津市)で開催。

宮崎駿監督のもとで作画監督などを務めた「魔女の宅急便」(1989年)「魔女の宅急便」イメージボード1989年 (C)1989 角野栄子・Studio Ghibli・N


初期からスタジオジブリ時代までに手掛けた原画やイメージボードなど、500点以上を展示。高畑勲・宮崎駿両監督が信頼を寄せた逸材の才能を堪能できる。

初めて劇場用長編の監督に挑んだ「耳をすませば」(1995年)。本展では、絵コンテ、セル画、背景原画など同映画の資料も充実監督を務めた映画「耳をすませば」(1995)


ジブリを支えた男・近藤喜文を知る


1968年にアニメ界に入り「巨人の星」「ルパン三世」などに参加後「赤毛のアン」や「名探偵ホームズ」で高畑・宮崎両氏と出会い新境地を開いた近藤氏。1987年にスタジオジブリに入社し「火垂るの墓」ほか数々の名作で活躍。「耳をすませば」で長編初監督を果たし、大成功に導いた。真摯な仕事ぶりと清潔な人柄が今も敬愛を集めている。

1998年、解離性大動脈瘤により47歳で逝去。アクションや生活風景など、メリハリのある緻密な画風で魅了した撮影:南正時


宮崎駿氏も携わった「名探偵ホームズ」(1981年)ではキャラクターデザインと作画監督を担当「名探偵ホームズ」イメージボード1981年(C)RAI・TMS


人気テレビアニメ「赤毛のアン」(1979年)。キャラクターデザイン&作画監督に抜擢された本作でキャリアを飛躍させた「赤毛のアン」LDボックス用イラスト1992年 (C)NIPPON ANIMATION CO.,LTD.


原画をめくってアニメを体感!ムーンとの撮影コーナーも


体験型コーナーも盛りだくさん!パラパラマンガのように原画をめくってアニメーションの動きを楽しめるほか「耳をすませば」に登場するネコ、ムーンとともに映画のワンシーンのような写真も撮ることができる。

アニメーションの動きを体験できる


「耳をすませば」に登場するネコ、ムーンと記念撮影をしよう!「耳をすませば」(C)1995 柊あおい/集英社・Studio Ghibli・NH


近藤氏を語るトークショーやカオナシとの撮影会を開催!


8月24日(土)には、スタジオジブリの展示プロデューサーの田中千義氏と、広報部長の西岡純一氏が来場。近藤氏の素顔がのぞけるエピソードを語る。

●トークショー「アニメーター近藤喜文」/ 期間:8月24日(土) / 会場:三重県総合博物館 3Fレクチャールーム / 時間:13:30~(開場 13:00) / 料金:参加無料(「近藤喜文展」観覧券が必要) ※8月10日(土)までに要申込(詳細はHP参照)

また、8月3日(土)と25日(日)には、スタジオジブリの大ヒット映画「千と千尋の神隠し」の人気キャラクター、カオナシが登場するイベントも!記念撮影や握手をして触れ合える。

カオナシと写真を撮れるのは、8月3日(土)・25日(日)の2日間限定!


●カオナシがやってくる / 期間:8月3日(土)・25日(日) / 会場:三重県総合博物館 3F学習交流スペース / 時間:11:00~、14:00~

■この男がジブリを支えた。近藤喜文展 / 期間:~2019年9月16日(祝) / 会場:三重県総合博物館MieMu(ミエム) / 住所:三重県津市一身田上津部田3060 / 電話:059-228-2283 / 時間:9:00~17:00(最終入場 16:30)、土日祝 ~19:00(最終入場 18:30) / 休み:月曜(祝日の場合会館) 、7月16日(火)/ 料金:観覧券 一般 1300円ほか

東海ウォーカー編集部

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