440年余受け継がれる伝統行事で、五穀豊穣あるいは無病息災、子孫繁栄を祈願して始まった「与那原大綱曳」が8月3日(土)、4日(日)の2日間、御殿山青少年広場(綱曳会場)、与那古浜公園(まつり会場)で、盛大に行われる。
与那原大綱曳は、那覇・糸満と並ぶ沖縄県の三大大綱引きの一つであり沖縄で一番華やかで力強い綱として有名で、440年以上前、琉球国王尚永王(しょうえいおう)の時代から始まったと言われている。
与那原大綱曳は神事として始まったため、競技の綱引きとは異なり本番開始までに様々な行事がある。大きな特徴としては、本番前に「道ジュネー」があり、出陣とばかりに支度(したく)と呼ばれる人物が綱の上に乗り、大綱が動き出す。
総重量約5トン、全長90mの綱を東西400名以上の担ぎ手が集まり大綱を動かしていく。綱の移動は、鉦鼓(ソーグ)と太鼓の合図から始まり、旗頭、金鼓隊と続いて、前舞いの女性陣が踊りながら綱を招いて会場まで案内する。この「道ジュネー」見たさに来訪するファンも多い。
そして「大綱曳本番」では、東と西の2つに分かれた綱をつなぐための「カナチ棒」が差し込まれ、綱が結合した瞬間に綱曳が開始される。
勝敗が決したら、祭り会場へ移動し屋台グルメなどを楽しみながら互いの勝敗をたたえ合う。「道ジュネー」「大綱引き本番」共に与那原町民以外の訪問客・観光客でも参加可能だ。
この夏は「与那原大綱曳」にでかけて、歴史ある綱引きに参加しよう。
ウォーカープラス編集部