豪快に流れる滝や、ひんやりとした洞窟。一番楽しめるシーズンは、やっぱり夏!今回は、静岡県で楽しめる、清涼感たっぷりな絶景スポットを3つ紹介する。神秘的な空間で、夏の暑さを吹き飛ばそう!
日本最大級!富士山の雪解け水が幅150mの絶壁を流れ落ちる
富士山の構成資産として、世界遺産にも登録されている「白糸(しらいと)ノ滝」(静岡県富士宮市)。「白糸ノ滝」という名の滝は各地にあるが、富士山麓にあるこの滝は、高さ約20m、幅は日本最大級の約150m!本滝に加えて、富士山の雪解け水が幾筋もの絹糸のようになって滝つぼへと落ちる。圧倒的な規模と、細く流れ落ちる水の繊細さ、優しさ、滝つぼの水の透明度の高さは、まさに夏の絶景だ。
快晴時には滝と富士山のコラボレーションが見られることも。滝つぼ近くにある「滝見橋」では、間近から迫力ある滝の姿を眺めることができる。また「白糸ノ滝」に向かう途中にある、落差25mの「音止(おとどめ)の滝」も必見だ。運がよければ虹がかかっていることも!
【絶景DATA】ベスト期間:7~9月 / ベスト時間:10:00~12:00
■白糸ノ滝 / 住所:静岡県富士宮市上井出 / 電話:0544-27-5240(富士宮市観光協会) / 時間:24h / 休み:なし / 料金:観賞無料
青と白の神秘的な世界!
静岡県西伊豆町、伊豆半島西岸に位置する「堂ヶ島(どうがしま)」。リアス式海岸特有の風景を見られる景勝地で、特に人気なのが海上の洞窟「天窓洞(てんそうどう)」だ。中央の天井が丸く抜けて天窓と成り、洞窟内に光が射し込む。海面を照らす光景はなんとも神秘的で、季節や時間によって水はさまざまな色に変化するのだとか。
洞窟へは堂ヶ島マリンの遊覧船コース「洞くつめぐり」で行くことができる。ベストシーズンは4月から11月と幅広いが、夏の天窓洞の中は波しぶきや風もあり、外よりも涼しく感じられるそう。遊覧船の運航は、天候ではなく、波によって当日朝に決定する。
遊覧船から見える「三四郎島」では、干潮時に海底が現れ、本土と島が繋がるトンボロ現象が発生する。干潮の時間は毎日変わるため、HPなどをチェックしよう。
【絶景DATA】ベスト期間:4~11月 / ベスト時間:明るい時間帯
■堂ヶ島天窓洞 / 住所:静岡県賀茂郡西伊豆町仁科2060(堂ヶ島マリン) / 電話:0558-52-0013(堂ヶ島マリン) / 時間:8:15~16:30 / 休み:荒天時(要確認) / 料金:乗船料 大人1200円ほか
エメラルドグリーンの川を眼下に空中散歩を
静岡県根本町の秘湯「寸又峡温泉」から徒歩30分ほどの場所にある「夢のつり橋」。高さ8m、全長90mもある橋は、旅行クチコミサイトで「死ぬまでに渡りたい世界の徒歩吊り橋10」にも選ばれるほど。橋を歩けば眼下にエメラルドグリーンに輝く湖面が広がり、透明度の高い湖に光が反射するチンダル現象が見られる。足元の板の隙間から下が見えるので、冒険しているようなスリルも味わえる。
つり橋は最大10人しか渡れないため、比較的空いている午前中に訪れるのがおすすめ。たくさん歩いたあとは、起点の寸又峡温泉街にある「町営露天風呂 美女づくりの湯」(入浴料400円)にも寄ってみよう。
【絶景DATA】ベスト期間:7月中旬~8月下旬 / ベスト時間:10:00~14:00
■夢のつり橋 / 住所:静岡県榛原郡川根本町寸又峡 / 電話:0547-59-2746(川根本町まちづくり観光協会) / 時間:24h / 休み:なし / 料金:通行無料
東海ウォーカー編集部