池上永一先生、琉球王になる!?

東京ウォーカー

写真を見て、ドラマ「テンペスト」の撮影がもう始まったの? とビックリされた方も多いのでは?

実はこの写真のモデルは「テンペスト」の著者・池上永一先生です。前回のニュース記事でメガネを着用されていたので、別人のようですが…。

池上先生は、この「『テンペスト』体感ツアー」の告知のために琉球王朝の王様の衣装を着て、首里城の正殿前で撮影に臨みました。今回の衣装は、中国が明時代の琉球王朝で王が実際に着用していた衣装を復元したものです。衣装を所有するのは、紅型(びんがた)やサンゴ染めの着物や和小物などを販売・製作体験ができる「首里琉染」(那覇市首里)。その首里琉染の協力でこの企画が実現しました!

衣装の素材は絹。文献や史実に基づきながら、すべて手刺繍で柄を入れていったそうです。全体的な朱の色味やところどころに入れられた龍の鮮やかさと、裾の部分に施された波のイメージの淡い色合いが見事に対照をなしながらも溶け合っていて、雅(みやび)そのもの。王様の威厳を出すように“ひげ”も用意され、池上先生はすっかり“とりこ”になっていました。

撮影当日はあいにく小雨交じりの肌寒い日でしたが、素材とその作りのせいか池上先生は「寒くない」とご満悦。「これは普段着なんで(笑)」とうそぶいたり、どこかのテレビ番組を真似て「正解は…首里城でした(笑)」と、冗談を飛ばしたりと、楽しい撮影となりました。

それから約1時間で撮影は終了。撮影カットもすべて撮り終えたのですが、池上先生は名残惜しいのか、「脱ぎとうない!」とすっかり王様気分。「平民に戻りたくない」などとおどけていました。

私服に着替え終えた池上先生に感想を聞くと、「着物より楽でした。締め付ける感じがなく、ガウンのよう」と着心地も素晴らしかったようです。

ただ、一般の方はこの衣装を着用して首里城で記念撮影はできません。悪しからず…。

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