岩手県岩手郡岩手町にある石神の丘美術館で、8月10日(土)から9月16日(月)まで「大宮政郎展 LAST DRAWINGS 2017-2019」が開催される。
本展では、岩手県水沢町(現奥州市)生まれの大宮政郎を紹介。大宮は1960年「岩手美術家会議」を結成し議長となるほか、1963年には村上善男、柵山龍司らと前衛的美術集団《N39》を結成するなど、岩手における現代美術の先駆的活動の一役を担ってきた。「人が動きながら、又は、移動しながら自らスピードをもって物を見、考えたなら芸術はどの様に変わるか」という視点のもと独自の「人動説」を唱え、立体、版画、写真と多彩な表現により実験的で詩情に満ちた作品を発表している。本展では100点を越える近作のドローイング作品を展観。幅広い層で作品世界を楽しめる。
担当者は「岩手における現代美術の先駆的活動を行なってきた大宮政郎。『目にはみえないけれど有るもの』をテーマに制作を続けてきた大宮が近年取り組むのは、魂や霊魂を思わせるドローイング作品です。89歳を迎え、自分自身のこれまでを振り返りながら向き合う圧倒的で瑞々しい線描にふれてみませんか?」と大宮政郎の作品の魅力について話す。
大宮政郎の力強いドローイング作品が揃う本展。会期中はぜひ石神の丘美術館を訪れよう。
ウォーカープラス編集部