宮廷服からストリートカルチャーを象徴する服を含む300点超を一挙展示 「ドレス・コード――着る人たちのゲーム」展

関西ウォーカー

Twitterで
シェア
Facebookで
シェア

京都国立近代美術館と京都服飾文化研究財団は、8月9日(金)から10月14日(月・祝)まで「ドレス・コード――着る人たちのゲーム」展を京都国立近代美術館にて開催。

COMME des GARÇONS(川久保玲) 2018年春夏京都服飾文化研究財団所蔵、畠山崇撮影


同展では、18世紀の宮廷服からストリートカルチャ―を吸収した現代服まで、京都服飾文化研究財団から選りすぐった約90点を中心に、写真や映像などのアート作品、漫画、映画、演劇といった現代の表現を加え、300点を超える作品が展示される。

都築響一によるインスタレーションより(C)Lamaski


ファッションには、流行の服やスタイルだけでなく、時代や地域、社会階層の文化や慣習と繋がったさまざまな形の規範やルール=暗黙の<ドレス・コード>が存在し、しばしばそれは、人々の行動や思考にも影響を与えている。そうした服装のコードをめぐって、繰り広げられる装いの実践、着る人とそれを視る人とのあり方の関係、「視る/視られる」といった駆け引きやゲームにも似た自己と他者とのコミュニケーション、さらには衣服を通じた社会とのつながりを、「?」が付いた13のキーワードに基づいて、私たちに問いかけていく展示となっている。

「ぼろきれのヴィーナス」では、石膏像には古着が山積みに


例えば「組織のルールを守らなければならない?」というセクションでは、制服やスーツが紹介されている。学校や職場で着るというわかりやすい服装のコード。しかし、ルールは破られたり、置き換えたり、別のコードが生まれることがあり、トレンチコートやデニムは、昔軍服や労働着からその用途を失い、おしゃれのアイテムの一つになった。

自己表現から個性的なファッションにも変化したものや、制服やスーツなどシャネル・スーツなどの普遍性を備えたスタイル、グッチやルイ・ヴィトン、コム デ ギャルソン、ヴェトモン等の人気ブランドの最新スタイルまで、現代ファッションにみられる実例を紹介。

【写真中央】ラフな装いのズート・スーツは日本の学生服のボンタンやドカンに取り入れられる


同展覧会を担当した牧口千夏主任研究員は「私達が設定した13のキーワードを、観るお客さんがゲームを進めるかのように、謎解きのようなかたちで、自分の問題として受け止めながら進んでいく、そういう展覧会の経験が生まれたら」と期待を込めたとコメントした。

同展覧会は10月14日(月・祝)まで。

chapter1~3で構成されたインスタレーション 寝巻・寝るときのアイテム・朝起きて着替える服の写真が並ぶ


◾️「ドレス・コード?-着る人たちのゲーム」展

期間:2019年8月9日(金)~10月14日(月・祝)

場所:京都国立近代美術館 住所:京都市左京区岡崎円勝寺町

時間:9:30~17:00、金・土曜は21:00(最終入館各30分前まで)

休館:月曜(休日の場合は開館、翌火曜休館)

料金:一般1,300円、大学生900円、高校生500円、中学生以下無料

駐車場:なし 交通:地下鉄東山駅から徒歩10分

森田直子

この記事で紹介しているスポット

この記事の画像一覧(全6枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

お花見ガイド2024

お花見ガイド2024

全国1300カ所のお花見スポットの人気ランキングから桜祭りや夜桜ライトアップイベントまで、お花見に役立つ情報が満載!

CHECK!2024年の桜開花予想はこちら

ページ上部へ戻る