スポーツの醍醐味はやっぱり生観戦。今回、ウォーカープラスでは、日本最大級のサッカーサイト「Goal.com(日本版)」に、“簡単にわかる”今週末開催の全カードの見どころを聞いてみた。教えてくれたのは、編集部の上村迪助さん。
名古屋グランパスvsFC東京 8月30日(金)19:30キックオフ@パロマ瑞穂スタジアム
名古屋グランパスは前節、横浜F・マリノスとの攻撃的なサッカーを志向するチーム同士の対戦に臨んで1-5で大敗。4試合負けなしとチームが復調していた最中だっただけに、衝撃的な敗北となった。そして、今節ホームに迎えるのは横浜FMとは打って変わって堅守速攻を持ち味とする首位FC東京。全く違ったアプローチが求められるが、前節13試合ぶりにネットを揺らしたエースFWジョーを起点にチャンスを構築していくことになりそうだ。
横浜F・マリノスvsガンバ大阪 8月31日(土)19:00キックオフ@ニッパツ三ツ沢球技場
前節名古屋グランパスに大勝し4試合ぶりの白星を飾った横浜F・マリノスと、5試合連続で引き分けているガンバ大阪による一戦。横浜FMの注目はFWマルコス・ジュニオールだ。得点ランクトップタイに立つ得点力だけでなく、チャンス・クリエイトという点でも大きな貢献度を誇る。G大阪が勝ち点3を奪うためには自由にしてはならない選手だろう。良い戦いをしつつもすっきりとしない結果が続くG大阪は、敵地で6試合ぶりの勝利を手にすることができるのだろうか。
松本山雅FC vs大分トリニータ 8月31日(土)19:00キックオフ@サンプロ アルウィン
今季からJ1に昇格してきたチーム同士の対戦だが、17位松本山雅FCは残留争い、8位大分トリニータは上位争いを行っている。とはいえ、松本は前節11試合ぶりの勝利を挙げて最下位ジュビロ磐田との勝ち点差を「5」に広げた。一方の大分は勝ち切れない時期が続いており、より勢いがあるのは松本のほうか。夏場の戦いでも続いた松本のハードワークは徐々に花を咲かせつつある。
ジュビロ磐田vsサンフレッチェ広島 8月31日(土)19:00キックオフ@ヤマハスタジアム(磐田)
「PUMA MATCH」に指定されているこの一戦では、スタジアムで先着13000名にエコバッグがプレゼント。また、プーマ独自のトレーニングプログラム「PUMA NXTGEN」の体感ブースが設置されるなど、各種イベントが用意されている。しかし、賑やかなピッチ外の空気とは対照的に最下位ジュビロ磐田の現状はひっ迫。フェルナンド・フベロ監督体制初陣の前節に敗北を喫したことで、17位松本山雅FCとの勝ち点差は「5」。今節迎えるサンフレッチェ広島は堅守を誇る難敵だが、1ポイントでも勝ち点を積んでいきたい。
名古屋グランパスvs横浜F・マリノス 8月24日(土)18:00キックオフ@パロマ瑞穂スタジアム
攻撃的なフットボールを志向する両クラブだが、ここまでで結果が出ているのは5位の横浜F・マリノスのほうだ。とはいえ、9位の名古屋グランパスが4戦無敗と立て直しているのに対し、横浜FMは3連敗中と苦しい時期に差しかかかっている。横浜FMのアンジェ・ポステコグルー監督と日本人屈指の戦術家である風間八宏監督による采配合戦にも注目が集まり、攻撃の応酬が続く派手な試合になることが期待されるが、両守備陣の奮闘も光る試合になりそうだ。
ヴィッセル神戸vs北海道コンサドーレ札幌 8月31日(土)19:00キックオフ@ノエビアスタジアム神戸
前節のサガン鳥栖戦に6-1と快勝したヴィッセル神戸だが、その試合でチームの核を担うMFアンドレス・イニエスタが負傷交代し、出場可否は判然としない。しかし、元スペイン代表MFが不在でもDFトーマス・フェルマーレンやMFセルジ・サンペールら助っ人たちが見事にフィットした姿を見せており、今節の戦いぶりにも注目が集まる。なお、試合当日は「Vgirl2019」が開催され、先着5000名を対象としたオリジナルランチトートのプレゼントや、「ヴィッセル神戸イケメン総選挙2019」など、女性ファンを対象としたイベントが多数展開される。
サガン鳥栖vsベガルタ仙台 8月31日(土)19:30キックオフ@駅前不動産スタジアム
欧州のビッグクラブで活躍してきたサガン鳥栖FWフェルナンド・トーレスが、前節限りで現役引退。試合後のセレモニーではF・トーレスの感謝のメッセージにスタジアムは感動的な雰囲気に包まれた。しかし、16位と未だ残留争いを続けている鳥栖に感傷に浸れる時間は少ない。「いつの日かこの場所にチャンピオンクラブを持つことができるように…」と夢を語ったレジェンド、トーレスの後押しを受け、まずは勝利を重ねて残留を勝ち取りたい。
セレッソ大阪vs川崎フロンターレ 9月1日(日)18:00キックオフ@ヤンマースタジアム長居
川崎フロンターレがJリーグ王者に輝いた過去2シーズン、セレッソ大阪が直接対決で敗北したのは一度だけ。また、通算対戦成績でも11勝8分け10敗と勝ち越しており、好相性を示している。直近のリーグ5試合未勝利と3連覇に向けて黄信号が灯る川崎Fとしては、不振の最中に敵地で苦手とする相手を打ち破り、浮上していくきっかけとしたい。当日は「キッズデー」として子供が楽しめる催しが多く用意されるが、試合内容は大人がうなる熱戦となりそうだ。
清水エスパルスvs鹿島アントラーズ 9月1日(日)18:00キックオフ@IAIスタジアム日本平
安定した戦いぶりで2位にまで浮上している鹿島アントラーズ。その得点数は横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸と並びリーグトップになっているが、爆発的なスコアで大勝することもある両クラブとは違って鹿島はコンスタントに得点を重ねており、なんと無得点で終えた試合はわずか1試合のみ。一方の清水エスパルスは失点数が断トツでリーグワースト。順位は残留争いをリードする13位に位置しており、前節は王者川崎フロンターレとの試合にも引き分けた清水だが、ほぼ確実に1点以上をもぎ取ってきている鹿島との対戦ではウィークポイントの改善が求められることになる。
湘南ベルマーレvs浦和レッズ 9月1日(日)19:00キックオフ@Shonan BMW スタジアム平塚
パワハラ疑惑により自粛期間中のチョウ貴裁監督の代理で湘南ベルマーレの指揮を執っている高橋健二コーチは前節、「失敗して当たり前だよ」というスタンスで選手たちを試合に入らせたと明かす。結果はドローに終わったものの、その試合でも変わらずにハードワークを徹底する選手たちの姿は、確かに浮上していく可能性を感じさせた。ともすれば最も勝利という目に見えた結果に飢えている湘南と今節対戦するのは、リーグ5試合未勝利と不調の浦和レッズ。ミッドウィークに中国でのAFCチャンピオンズリーグ準々決勝を戦うなど厳しい日程にある浦和は、リーグ屈指の運動量を誇る相手をどう攻略していくか。
浅野祐介/ウォーカープラス編集長