岡山県岡山市の岡山県立博物館で10月6日(日)まで、「物見遊山-江戸の旅模様-」が開催されている。
世情が安定した江戸時代。街道や宿駅が整備され、交通の利便性は大きく向上。やがて庶民も、名勝地や寺社仏閣を訪れる旅を楽しむようになり、名所図会などの刊行物も数多く出版された。とりわけ江戸時代後期になると、伊勢参詣や金比羅参詣がさかんになり、そこへ至る街道も大いに賑わった。本展では、様々な絵図や旅日記、旅道具、絵馬などを紹介しながら、江戸時代の旅の姿を辿る。
担当者は「この度の企画展では、江戸時代の庶民の旅をクローズアップしました。当時の人々は重い年貢に苦しみ、旅に出る余裕はないというイメージがあるかと思います。しかし、意外にも庶民の旅に関する資料はたくさん残っており、農閑期の冬~春先は大人も子どもも旅をのびのびと楽しんでいます。さまざまな絵図や旅道具、絵馬、刊行物などから江戸時代の旅のリアルな姿をたどる展示に、ぜひご注目ください」と展示の魅力について話す。
江戸の庶民の暮らしがわかる「物見遊山-江戸の旅模様-」。今とは異なる江戸の旅を覗いてみよう。
ウォーカープラス編集部