秋田県横手市の秋田県立近代美術館で、11月10日(日)まで「秋田魁新報創刊145年 秋田県立近代美術館開館25周年特別展『若冲と京(みやこ)の美術 -京都 細見コレクションの精華-』」が開催されている。
大阪の実業家、故細見良氏(初代古香庵)にはじまる細見家三代のコレクション展示施設として、1998年に開館した細見美術館(京都市左京区岡崎)。本展は、その所蔵品の数々を紹介する特別展だ。
細見美術館は、日本美術のほとんど全ての分野、時代を網羅する内外屈指のコレクションを所蔵するとして知られている。同展ではその貴重なコレクションの中から「京(みやこ)」をキーワードに、江戸中期を代表する画家である「伊藤若冲」の作品を多数展示するほか、名所図や物語絵、蒔絵、茶陶、茶の湯釜なども展観する。
担当者は「前期に展示する『雪中雄鶏図』は、雪の中にたたずむ雄鶏が描かれた作品。現在知られる伊藤若冲画の中では最初期の作で、緻密な描写力に驚かされます。後期に展示する『糸瓜群虫図』は、糸瓜に虫やアマガエルが集う様子が細密に描かれている作品です。本作に描かれた生物は全部で11匹。ぜひ、実際に皆様の目で、どんな生物が登場しているのかご覧いただきたいです」と展示される作品の魅力を話す。
「京(みやこ)」をテーマに各分野を代表する作品を紹介する同展。前期は10月14日(月)まで、後期は10月16日(水)からなので、合わせて2回訪れたい。
ウォーカープラス編集部