おいしいつまみがあれば、酒が進む!そこで今回は、料理の味に注目して、名古屋でおすすめの居酒屋を3つ厳選した。各店自慢の料理とこだわりの酒の組み合わせを堪能しよう。
名古屋を代表する、1世紀以上続く大衆酒場
「大甚(だいじん) 本店」(名古屋市中区)は、戦災後に再建して以来、3代目店主の弘さん、良子さん夫妻が店を切り盛りしている。醤油の味がしっかり染み込んだ「いわしの煮付」(290円)や、鶏肉とたっぷりのキンカンが入った「かしわうま煮」(250円)など、40種類前後のおばんざいが客の心をつかむ。弘さん自らが毎朝市場へ足を運び、その日に仕入れた食材で朝5時から仕込んでいるという。県内外からファンが訪れ、開店から2時間ほどで半分くらいの種類が売り切れるほどの人気だ。
店の名物として長年親しまれる銘酒、賀茂鶴のたる酒は、全国的にも珍しい。穏やかなスギの香りが特徴で、ぬるめのかんがおすすめだ。おいしいおばんざいとともに、贅沢な晩酌を楽しもう。
■大甚 本店 / 住所:愛知県名古屋市中区栄1-5-6 / 電話:052-231-1909 / 時間:16:00~21:00、土 ~20:00 / 休み:日曜、祝日
サラリーマンの楽園でサクッと一杯引っかける
「柳ばし 焼鳥家」(名古屋市中村区)の現店主が、創業者である父から店を受け継いだのは平成元年。父の代からつぎ足している、木だる仕込みの醤油を使った少し甘いタレが味の決め手だ。
「晩酌セット」(1080円)は、きもやき、とんやき、ねぎやき、かわやき、すなぎもの5種類の串がセットに。直伝の技で丁寧に串を打ち、脂でコーティングするように何度もひっくり返しながら焼き上げているため、ジューシーに仕上がっている。
■柳ばし 焼鳥家 / 住所:愛知県名古屋市中村区名駅5-38-8 / 電話:052-571-7822 / 時間:17:00~22:00(LO 21:40) / 休み:日曜
こだわりのかん酒と自慢の料理のマリアージュが楽しめる
「ミシュランガイド愛知・岐阜・三重 2019特別版」ではミシュランプレートにも選ばれた名店「お燗(かん)とvin(バン)めし くいぜ」(名古屋市東区)。「かん酒の旨さを知ってほしい」と、味わえる日本酒(1合 756円~)はかん酒のみ。島根県、板倉酒造と鳥取県、山根酒造場の酒を中心に約100種類そろう。
「鴨ロース醤油煮」(756円)や「水牛モッツァレラチーズとフルーツトマト」(2160円)など、管理栄養士の資格を持つ店主の料理は、どれも絶品で、酒との相性が良い。和食はもちろん、イタリアンや中華など多国籍な料理とともに、かん酒の奥深さを堪能しよう。
■お燗とvinめし くいぜ / 住所:愛知県名古屋市東区葵2-11-22 アバンテージ葵 / 電話:052-932-2322 / 時間:16:00~23:00(LO 22:30)、土 14:00~ / 休み:日曜、祝日
東海ウォーカー編集部