日本の秋の風物詩といえば紅葉。歴史と由緒ある寺社が数多く存在する奈良では、荘厳な建物が紅葉に彩られる姿を鑑賞できる。なかでも今回は、全国3000社以上と言われる春日神社の総本社で、世界遺産にも登録されている春日大社にクローズアップ。奈良時代創建の古社の中で、鮮やかなコントラストの紅葉が楽しめるスポットを紹介しよう。
春日大社/例年の見頃時期:11月下旬〜12月上旬
創建以来ほぼ20年ごとの社殿の造替や、御神宝を新調する「式年造替(しきねんぞうたい)」が2016年に行われ、美しく修繕された中門や御廊。春日大社のほぼ四方を巡る建築物「回廊」には、4棟並ぶ国宝・御本殿が隣接している。御廊の朱色には、一面の鮮やかな黄色のイチョウが美しく映える。紅葉狩りがてら、国宝殿に併設されている「春日大社カフェ・ショップ鹿音」で食事やお茶を楽しむのもおすすめだ。
■住所:奈良市春日野町160 時間:6:30~17:30、11月~2月 7:00~17:00、御本殿前特別参拝 9:00~16:00 休み:なし 料金:無料(御本殿前特別参拝 初穂料500円、萬葉植物園 入園料500円)
絶景スポット 御本社・回廊
境内の各所で紅葉は見られるが、春日大社の秋のハイライトは、なんといっても朱塗りの社殿とイチョウの黄色のコントラスト。回廊周辺に立つイチョウやモミジの紅葉が視界に広がる。朝日を浴びて輝く紅葉が特に美しいため、ぜひ早めの時間帯に訪れたいところ。
穴場スポット 祓戸神社の大イチョウ
イチョウは社寺境内に多い木で、春日大社の境内や奈良公園内には巨木が点在している。なかでも二之鳥居の近くにある祓戸(はらえど)神社の前には、そのたたずまいにマッチしたイチョウの大木の姿が。黄葉の秋には美しい景観を作り出してくれる。
春日大社には紅葉の見所がいくつもある。見ごろとなる11月下旬にはぜひ足を運んでみよう。
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