九州各地の滝をめぐり、その魅力を知り尽くしたカメラマン・熊本広志氏の写真展がアクロス福岡2階の展示スペース「メッセージホワイエ」にて開催中だ。作品は、07年4月に出版した「九州の滝 100の絶景」(海鳥社出版)で紹介している中から厳選した写真と、ことし新たに撮影したものを合わせた約20点。ボコボコと尖がった岩が特徴的で落差50mと大迫力な「余の滝」(大分県・宇佐市)や、名水百選の男池近くにある「名水の滝」(大分県・由布市)など、それほど知名度は高くないが、流れ落ちる水の美しさや、豊かな自然など、滝本来の雄大でたおやかな様を映し出している。
熊本氏は「地球は人類だけの所有物ではない。借り住まいさせてもらっているこの星を後世に傷つけずそのまま残していくのが、人類の義務だと思う。九州にもたくさんの美しい風景が残っていると実感していただければ、こんなにうれしいことはありません」と熱く語る。展示期間は、7/28(月)〜8/3(日)の1週間。入場無料。
毎日、蒸すような暑さが続くなか、九州各地の知られざる滝のしっとりと美しい姿に、さわやかな涼を感じられそうだ。