9月17日、大阪市中央区のNHK大阪放送局で、NHK連続テレビ小説の新旧ヒロイン「バトンタッチセレモニー」が実施された。
登場したのは9月28日(土)まで放送中の「なつぞら」のヒロインである坂場なつを演じる広瀬すずと、9月30日(月)から始まる「スカーレット」のヒロイン、川原喜美子役の戸田恵梨香。戸田は喜美子の衣装でセレモニーに臨んだ。
セレモニーを前に戸田からは広瀬に「お疲れ様でした。まあ大変だったろうなと思います。ゆっくり休んでください」と、ねぎらいの言葉がかけられ、陶芸家役を演じる戸田の手作りの信楽焼きのマグカップが贈られた。広瀬は「忙しい中なのに……すごくうれしい。大切にします」と満面の笑み。役に入る前から陶芸のレッスンを受けていた戸田は、すでに吹替なしで陶芸の場面を撮影できるほど上達しているそう。
広瀬から戸田へのプレゼントは「なつぞら」のタイトルバックをはじめ、劇中の多くのアニメを手がけるアニメーターの刈谷仁美さん作のオリジナルイラスト。陶芸に向き合う喜美子の真摯なまなざしを描く。「(『まんぷく』のヒロインの)安藤サクラさんからは『ヒロインにしかわからない気持ちがある』といわれました。それを痛感したので何か吐き出せるところがあれば。ずっと演じるって難しいけど、頑張ってください。オンエアを楽しみにしています」とエールを送った。
「なつぞら」の感想を聞かれた戸田は「(スカーレットと比べて)本当にさわやかであまりにも華やかさが違う世界。今回はお金のないヒロインですけど、それでも喜美子は幸せでいつも笑顔です。なつはいつもみんなに安心感を与えるヒロイン。広瀬さんの笑顔は天使のようで、ヒロインを駆け抜けた解放感を感じます」。8月21日にクランクアップした広瀬は「解放感がばれていたのが恥ずかしい」と21歳の素顔をのぞかせた。
「スカーレット」は戦後間もなく、父の借金から逃れるため大阪から信楽にやってきたヒロインの喜美子が、貧しい中でもいろいろな人や出来事に出会い、出会いと別れの中で陶芸家として成長していく姿を描く。戸田は「泥臭くてみんなが汗水流して懸命に生きている姿を笑いながら見ていただければ」と視聴者にメッセージを送った。
■連続テレビ小説「スカーレット」
放送日:9月30日(月)〜2020年3月28日(土)全150回、(総合)月曜~土曜午前8:00~8:15、12:45~13:00(再)、(BSプレミアム)月曜〜土曜7:30~7:45、11:00~11:15(再)土曜9:30~11:00(1週間分)
鳴川和代