第2のスリムクラブを発掘!吉本が4月に沖縄養成所を開校

東京ウォーカー(全国版)

お笑い芸人やテレビ、舞台などで活躍する制作者の人材発掘・育成を目的とした「よしもと沖縄エンターテイメントカレッジ」の発表会見が2月19日、2011年4月の開校を前に沖縄県那覇市で行われた。会見には、「M-1グランプリ2010」の準優勝でブレークを果たしたスリムクラブが登場し、地元・沖縄での養成所開校をアピールした。

冒頭では、坂内光夫学院長が「念願かなっての沖縄開校なので、これを機に大阪や東京との距離を縮めていきたい。音楽もそうですが、沖縄には独特の芸能要素を持った才能あふれる芸人の卵がたくさんいると確信しています」とあいさつを。今後、さまざまなメディアで活躍する人材を沖縄で養成していきたいと意気込んだ。

この会見には、沖縄出身で現在ブレーク中のスリムクラブが登場。はじめに、「R-1ぐらんぷり」出場の感想を聞かれた真栄田は、「O.A.をご覧になった方は分かるかもしれませんが、自分の好きなことをやり過ぎてたくさんの大人に怒られました。人の気持ちを考えることが大事。出すだけじゃなく、出したものを相手がどう受け止めるかということをこの学校で学んでほしい!」と、自虐的なコメントで同校をPRし、会場の笑いを誘った。

また、地元沖縄での開校については、「僕らは東京で勉強しましたが、当時、地元に学校があったら絶対行ってました。“地元で頑張ってくれるなら”とみんなも後押ししてくれると思うし、そういった近場ならではの魅力を感じます」と真栄田。一方、内間は、「お笑いの授業だけど、ダンスだったり、発声練習であったり、いろんなことをやる。それがその人に合えば、どんどん芸風に取り入れて、自分が知らない自分を見つけられると思います」と、授業内容に触れて養成所の重要さを語った。

その後も、司会とのインタビュー形式でトークを展開した2人。沖縄の“お笑い”に話しが及ぶと、「僕らが言うのは失礼ですが、メチャクチャレベルが高いと思います!」(真栄田)、「『スリムクラブ! 今日どこに(行くの)?』って気軽にしゃべってくる、その感じを生かしてほしいですね。若い人たちだけじゃなく、僕はおじちゃんやおばちゃんにも期待してます!」(内間)と話し、年齢にかかわらず、この機会に沖縄ならではのユーモアを生かしてほしいと語った。

それを受け、質疑応答で“沖縄の年配層とほかの地域の違い”を聞かれた真栄田は、「脳の仕組みが違います!」と即答して笑いを取ると、「陽気でちょっとしたことも笑いに変える力に長けている」と分析。「そういう人たちを指導する場合は?」の問いには、「その人たちから逆に学びたい」と話し、会場の笑いをさらった。

“沖縄出身”の芸人が増えることについては「仕事が減るので、正直、僕たち以上には目立ってほしくない(笑)」と、本音ものぞかせたスリムクラブ。最後に「『これがあのとき学んだことか!』と、学校でやってきたことが現場で生きてくることがたくさんある。ここに入ればテレビの世界が近くなります。ぜひ、夢をかなえてください!」(真栄田)、「今まで養成所が遠いことを理由に夢をあきらめる人も多かったと思いますが、沖縄にできることによって、専門学校に行くくらいの気軽な気持ちで学びにきてほしい」(内間)と、未来の後輩たちへ向けてそれぞれエールを送った。【東京ウォーカー】

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