九州を中心に活躍するエンターテインメント集団・10神ACTOR(テンジンアクター)が、自身で立ち上げたレーベルよりベストアルバム『5FIVE(ファイブ)』を9月20日にリリースした。
8月には福岡サンパレスでのライブも大成功させた10神ACTORの10人の中から、今回メンバーの中から、坂田隆一郎、北田祥一郎、山田健登、中島裕貴の4人に話を聞いた。
福岡サンパレスでのワンマンライブを終えて
―――ワンマンライブ(8月16日)おつかれさまでした。大きな会場でのライブを終えての感想を聞かせてください。
山田健登(以下山田)「僕はライブが一番好きだから、本当に楽しかったです」
坂田隆一郎(以下坂田)「当面の夢だった福岡サンパレスだから、最初からメンバーみんなボルテージマックスでしたね。それぞれ個々の特技も見せることができたし、10神ACTORとしては最高のライブだったと思う」
北田祥一郎(以下北田)「あんな大きなステージでやれると5年前は思ってなかったから、すごく楽しかったし、これまでの活動がフラッシュバックしてきた。夢のような時間だったし、終わった後、また新たな意識や目標が芽生えたと思います」
中島裕貴(以下中島)「僕だけソロコーナーがなかったけど…、楽しかったです。持っているチカラを全部出せたかなと思ったけど、5年間の集大成の場で、チケットをソールドアウトできなかったのが悔しかった。なので、また新しい課題が見つかった場でもありました」
ライブ終盤、坂田隆一郎が来春の脱退を発表。メンバーも知らなかった衝撃発表について
―――ライブのアンコールでは坂田さんから突如『来春、グループを脱退する』という言葉が飛び出し、メンバーも会場も衝撃を受けすぎて、すごい空気になっていましたが、ステージで初めてこれを聞いたみなさんはどう思いましたか?
中島「最初ドッキリだと思った」
北田「ドッキリにしては長すぎるなーと思って」
中島「見ているお客さんと本当に同じ気持ちだったから、このすごい空気をどう変えようか考えていました」
山田「僕は誰かが辞めると言ったら、それぞれの人生があるし、個々の考えがあるし、りゅうくん(坂田)は、芸能活動辞めるわけじゃ無いから、前向きに送り出したほうがいいなと思ったと同時に今までの自分の力不足を反省しました。その後、いろいろみんなで話したのですが、グループとしても、いいきっかけや刺激になったと思っています」
坂田「メンバーに事前に伝えていなかったということも含め、あの場で脱退を発表したことは後悔していないです。ただ、自分の不甲斐なさで、会場の雰囲気が不穏になったのはとても反省しています。けれど、この先も僕はステージで魅せるから、もし応援したいと思ってくれる人がいるのであれば、変わらず付いてきてほしいし、9人のことも変わらず応援してほしい。そして、僕が10神ACTORをどれだけ好きかはわかってほしいと思っています」
新グループ『MeN』『Tai』『KO』がスタート
―――ライブでは新しいユニットの発表もありましたね。
中島「はい。『MeN(メン)』『TAi(タイ)』『KO(ケーオー)』というグループの発表もありました!」
―――今回のニューアルバムに『MeN』『Tai』『KO』のそれぞれの曲も収録されているんですよね。
坂田「『MeN』は、僕と馬越琢己のユニットで『ビデオチャット』という曲を歌っています。どこか懐かしくて親近感のある曲になっています。僕と馬越の掛け合い、ハーモニーを聞いてほしいです」
中島「『TAi』は、僕と岡 進太郎とMOTOの3人組で『テンカンマイ~เต้นกันไหม~』というガチガチのヒップホップの曲を歌っています。歌詞の中にタイ語も入っていて、大人から子供まで楽しめるノリのいい曲です。まだ発表していない曲なんですけど、自分たちで制作しているので楽しみにしていてください!」
山田「『KO』は、(北田)祥一郎くんがリーダーなんです」
北田「僕と(山田)健登と、三岳慎之助、松島勇之介、関岡マークの5人です。今回歌っているのも、九州の大先輩前川清さんの『長崎は今日も雨だった』なのですが、歌謡曲に親しんでもらいたいと思っています」
中島「それぞれのグループ、ワンマンライブで初めて披露したけど、お客さんがとても楽しそうにしてたから、手ごたえを感じたし、自信になりました」
―――この3曲以外での押し曲はなんですか?
中島「『Gimme Gimme』ですね」
坂田「ゴールデンボンバーさんの『令和』を手がけた方が作ってくださった曲で、ミュージックビデオも間違い探しになっていて、聞いていて楽しくなるような曲です」
北田「間違い探しをファンの方々がSNSで教えてくれるので、楽しいですね」
山田「最近おふざけ曲が多かったので、こういうカッコいい曲が歌えてうれしいです」
2019年、夏の思い出は?
―――ではちょっとプライベートな質問を。今年の夏の思い出を教えてください。
山田「1週間韓国に留学しました。朝から晩まで歌とダンス漬けで、すごく勉強になりました。現地の音楽学校みたいなところに入ったのですが、みんなずーっと練習していて、すごく刺激を受けて帰ってきました」
中島「僕は友達と旅行で韓国に行きました。二泊三日、ソウルで行きたいところ全部行って、欲しかった靴も買って、タッカンマリがおいしくて…、本当に楽しかった~(笑)」
北田「なんだろう…、最近ラジオにはまっていて、ずっと家で聴いてる…それくらい…。あっ、いや、ありました!家族とゴルフに行きました。打ちっ放しとコース。3回くらいコース行って、(得意気に)100切りました!」
坂田「ラジオとゴルフっておじさんやん(笑)。僕は、夏フェス行きました。ビール飲んで、唐揚げ食べて、音楽聴いて…」
中島「一番夏らしいことしてるやん!」
坂田「いや、みんな誘ったけど、MOTOと(三岳)慎くんしか来なかったやん!でも、フェスで、いままで聞いたことなかったバンドの曲で泣けてきて、それってすごいことだなと感じましたね。僕もこんなふうに、観客の感情を動かせるようになりたいと、すごく刺激もうけました」
メンバーが考える、メンバーのいいところ
―――それでは九州ウォーカー恒例、隣の人を褒めよう企画です。坂田さん→中島さん→北田さん→山田さんといいところをリレー形式に教えてください。
坂田「(中島)裕貴は、最近の僕が見たイケメンの中でも最もイケメン。外見はナンバーワン。メンタルも強いし、年も重ねて経験も積んで、しゃべりも上手くなってきた。もう少し周りを見れるようになれば、さらに成長すると思う」
中島「(照れながら)ありがとうございます!(北田)祥一郎くんは、『笑顔』『よく食べる』『おもろい』。すっごく包容力もあるし、優しいし、あとみんなで話している時に、ボソッといいこと言うんです」
北田「バカにしてない(笑)!? (山田)健登は、パフォーマンスが本当にすごい。そして最近発言が大人になって、自分が思っていること、自分の意見をちゃんと言うから、尊敬できるし、成長したなとすごく感じています」
山田「(坂田)りゅうくんは、常に自分たちが考えている、先の先まで考えている。あたまが本当にキレるし、先見の目があるから、時々、25歳じゃなくて50歳ぐらいなんじゃないかと思ったりします(笑)」
アルバム『5FIVE』について
―――最後にファンのみなさんへ向けてひとことお願いします。
中島「『5FIVE』は、僕たちの5年間の集大成となっています。そして、これから先の10神ACTORとしての活動だったり、今後活動が本格化する九州の才能を集めて2020年ヤフオク!ドームでのイベントの成功を目指す“9集プロジェクト(9SP)”としての思いも詰まった1枚になっています。10神ACTORの曲はもちろん、MeN、TAi、KOなどバラエティに富んでいて聞きごたえもあります。初回限定盤には、DVDとフォトブックもついています。DVDには、これでしか見られない『SPY-CY LOVE」のミュージックビデオも入っています。フォトブックも、天神で撮影したもので、すごく豪華な内容になっていますので、何度も聞いて、何度も見てほしいです。よろしくお願いします!」
10神ACTOR ベストアルバム「5FIVE」
オリコンデイリーアルバムでTOP5ランキング入りした10神ACTOR 九州ベストアルバム「5FIVE」。個性豊かな10人が作り出すハーモニー、バリエーション豊かなダンスチューンなど、何度聞いても聞き飽きない豪華な内容となっている。
【取材・文=鶴田知子、撮影=山辺学】
鶴田知子