福岡を代表するような老舗「宇宙軒」をはじめ、福岡市東区にも老舗がたくさんある。昔ながらの伝統を守る名店や、アイデアが光る一品にこだわる店など、個性豊かなお店をご紹介。
つい通いたくなる優しいお母さんの味「中華料理ぼたん」
台湾などで料理を学んだ松田タエ子さんをはじめ、身内で切り盛りする。モツ煮込みや餃子、スーパイコなどでお酒を楽しむもよし、もやしラーメンなどの麺類で締めに使うもよし。酒飲みの強い味方だ。
[中華料理ぼたん]福岡県福岡市東区箱崎1-32-18 / 092-632-3616 / 18:00〜翌3:00(LO2:30)、金曜・土曜は〜翌4:00(LO3:30) / 日曜・月曜休み
伝統に新風を吹き込み挑戦を続ける「ほっこり絶品中華 宇宙軒」
JR香椎駅前で創業し60年以上続く老舗。2019年5月にリニューアルし、皿うどんなど昔ながらのメニューに加え、ワインに合う創作料理なども増えた。金星佐賀豚を使った肉料理も必食だ。
「やわらか皿うどん」(小540円、大1058円)は、誰でも食べられるように麺を柔らかくしており、味付けも優しい。
[ほっこり絶品中華 宇宙軒]福岡県福岡市東区香椎1-2-28 ライオンズマンション香椎宮参道1階 / 092-681-4467 / 11:00〜15:00(LO14:00)、17:00〜21:00(LO20:30) / 木曜、第1水曜休み
大衆中華と焼鳥店のコラボがおもしろい「中華・焼き鳥 豊楽」
鶏ガラと豚骨をベースにしたスープの皿うどんやちゃんぽんを筆頭に、エビチリやニラとニンニクが効いた餃子など、定番中華が人気だ。厨房が繋がった焼鳥屋もあり、メニューもシェアする。
[中華・焼き鳥 豊楽(ほうらく)]福岡県福岡市東区名島3-3-18 / 092-671-3415 / 11:30〜15:00(LO14:30)、17:00~22:00(LO21:30) / 月曜休み
ひと手間加えた創作中華にうっとり「中国菜 隨園」
東京や埼玉の老舗で中華を学んだ店主の西野博紀さんが2011年にオープン。うま味調味料に頼らず、素材の持ち味を存分に引き出した料理を目指す。約8種の厳選した「中国茶」(658円)も楽しめる。
すりおろした山芋が全体を包み込み、トロフワに仕上げた「肉とおろし山芋の辛み炒め」(小669円)もおすすめ。
「ヨダレ鶏」(918円)は、国産ひな鶏に、ラー油と黒酢のタレがかかる。
[中国菜 隨園(ずいえん)]福岡県福岡市東区香椎4-15-18 / 092-673-3118 / 11:00〜14:00、18:00〜22:00 / 月曜・祝日、第3火曜休み、不定休
伝統のメニューと創作中華の融合「中華菜食 直家」
両親の店「竜昇苑」(現在は閉店)の昔ながらの味と、素材や調理法をひと工夫した一品など、多彩な料理が並ぶ。昼は名物の「竜昇麺」を中心とした麺飯を、夜は創作中華やカメ入りの紹興酒で一献を。
油ベースの鶏ガラスープと具だくさんのあんが食欲をそそる「竜昇麺」(900円)もイチオシ。
しっかり煮込んでとろとろに仕上げた「豚足の黒酢煮込み」(900円)も絶品だ。
[中華菜食 直家(なおや)]福岡県福岡市東区名島2-31-8 / 092-661-3337 / 11:30〜14:30(LO14:00)、18:00〜24:30(LO24:00) / 火曜休み
地元民に愛される遼寧省地方の家庭の味「順興閣」
店主の王 吉順(きちじゅん)さんが2017年にオープンした。九州産の食材を使い、中国から仕入れる香辛料で故郷の中国遼寧省地方の料理を再現した料理がずらり。皮から手作りの大ぶりな餃子も人気メニューだ。
柔らかい牛肉に味がしっかりと染み込んだ、「牛肉の黒コショウ炒め」(1080円)もおすすめ。
「鶏の唐辛子炒め」(800円)は、際立つ辛さが本場の味をうかがわせる。
[順興閣(じゅんこうかく)]福岡県福岡市東区原田2-27-6 / 092-710-7918 / 11:30〜14:30(LO14:00)、17:00〜22:00(LO21:30) / 火曜休み
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九州ウォーカー編集部