11月上旬~12月上旬頃が見頃になる佐賀県の紅葉スポットを一挙に紹介。秋を感じに出かけてみよう!
有明海を赤く染める幻想的な風景「シチメンソウ群生地」
シチメンソウとは、草丈20~40cmのアカザ科の1年生草木。風波や潮流が少ないところでしか育たず、塩水に耐える植物であることから塩生植物とも呼ばれている。まるで山々の紅葉の様に色づく様は、有明海の風物詩として知られている。シチメンソウまつりでは、特産品の販売やステージイベントなどを開催予定。
■見どころ:見渡す限りの真っ赤なシチメンソウが咲き誇るさまは、まるで「海の紅葉」だ。
[紅葉情報]例年の色づき始め:10月下旬 / 例年の紅葉見頃:10月下旬~11月中旬 / 紅葉祭り:抽選会等を実施[問合せ先:シチメンソウまつり実行委員会(佐賀市役所東与賀支所地域振興グループ) 0952-45-1021]11月2日(土) 10:30~16:00 ステージイベント、11月2日(土)~11月4日(祝) 10:00~16:00 物産販売 / 紅葉する木の種類:シチメンソウ
[シチメンソウ群生地]佐賀県佐賀市東与賀町下古賀2885-2地先 / 0952-45-1021(佐賀市東与賀支所総務・地域振興グループ)
川辺を彩る紅葉を眺め、釣りや散策を楽しむ「川上峡」
九州の嵐山と称される、佐賀県屈指の景勝地。川釣りや散策をしながら山あいの紅葉が楽しめ、川上峡温泉の旅館やホテルでは自慢の川魚料理が堪能できる。また、国道263号線沿いの官人橋周辺ではイチョウが黄金色に色づき、一際美しい。
■見どころ:紅葉シーズン中は山全体が色鮮やかに色づき、風雅な紅葉が観賞できる。
[紅葉情報]例年の色づき始め:11月上旬 / 例年の紅葉見頃:11月中旬~11月下旬 / 紅葉する木の種類:イチョウ
[川上峡]佐賀県佐賀市大和町川上 / 0952-40-7110 (佐賀市経済部観光振興課)
燃えるような赤色に染まる庭園「西渓公園」
元多久家の家老屋敷跡を多久出身の炭鉱王の高取伊好が整備し、当時の多久村に寄贈した庭園。例年の見頃は11月中旬から下旬にかけて。真っ赤に染まるモミジ約180本が公園を彩る光景は見事だ。また、西渓公園に隣接する多久神社や多久聖廟の紅葉も素晴らしい。
■見どころ:木造和風公会堂建築「寒鶯亭」や郷土資料館、歴史民俗資料館などの施設も併設。紅葉狩りと共に楽しめる。
[紅葉情報]例年の色づき始め:11月上旬 / 例年の紅葉見頃:11月中旬~11月下旬 / 紅葉祭り:2019年11月15日(金)~23日(土) 10:00~16:00(予定) 孔子の里 紅葉まつり[問合せ先:多久市観光協会0952-74-2502] / 紅葉する木の種類: イロハモミジ、カイノキ
[西渓公園] 佐賀県多久市多久町1975-1 / 0952-75-2117 (多久市 商工観光課)
自然の中に描かれた荘厳な秋の美「御船山楽園」
鍋島藩第28代武雄領主の鍋島茂義が、狩野派の絵師を京都から招いて完成予想図を描かせ、約3年かけて造られた池泉回遊式庭園で、壮大で荘厳な美しさを誇る。東京ドーム約10個分に当たる広さがあり、特に御船山が湖面に映り込むひょうたん池、ふりむき坂では約500本の深赤色に染まった紅葉が楽しめる。またライトアップエリアも庭園上部の樹齢170年の大モミジまで拡大され、2014年の約9万9000平方メートルから2015年は約13万2000平方メートルとなり、日本最大級の庭園ライトアップが満喫できる。
■見どころ:11月8日(金)から12月8日(日)に行われる夜間の紅葉ライトアップでは庭園各所を周回できるように散策路を照らすことで、池泉回遊式庭園ならではの紅葉狩りができる(17:30~22:00)。
[紅葉情報]例年の色づき始め:11月上旬頃 / 例年の紅葉見頃:11月中旬~11月下旬 / 紅葉祭り:2019年11月8日(金)~12月8日(日) 8:00~17:30 紅葉まつり[問合わ先:御船山楽園ホテル 0954-23-3131] / 紅葉する木の種類: イロハカエデ、ヤマモミジ、オオモミジ、イタヤカエデ、ドウダンツツジ / 時間:8:00~17:30 / 料金:大人(中学生以上)600円、小人300円。紅葉ライトアップ入場料 大人(中学生以上)600円、小人300円。昼夜通し券 大人(中学生以上)900円、小人400円
[御船山楽園]佐賀県武雄市武雄町武雄4100 / 0954-23-3131 (御船山楽園)、0954-23-7766(武雄市観光協会)
奇岩と紅葉が生み出す自然美を鑑賞「乳待坊公園」
黒髪山地一の景勝地。かつては修験道の行場でもあり、うっそうとした森林とそびえ立つ雄々しい奇岩に、自然の素晴らしさや、黒髪山の神秘を感じることができる。紅葉の見頃となる11月中旬から12月上旬にかけては、展望台からは黒髪山と赤く染まる木々を一望できる。
■見どころ:紅葉以外にも、周辺には珍しい植物が多く自生し、奇岩・巨岩など見どころスポットが多い。
[紅葉情報]例年の色づき始め:11月上旬~中旬 / 例年の紅葉見頃:11月中旬~12月上旬 / 紅葉祭り:2019年11月21日(木)~24日(日) 10:00~17:00 黒髪山陶芸村 第21回秋の窯開き [問合せ先:辻修窯 0954-45-3920] / 紅葉する木の種類: モミジ、カエデ、ハゼノキ
[乳待坊公園]佐賀県武雄市山内町大字宮野1864 / 0954-45-2139(武雄市山内公民館)
苔の緑に燃えるような紅が映える歴史的庭園「九年庵」
明治時代に佐賀の大実業家・伊丹弥太郎が築成した別荘と庭園で、国の名勝地に指定されている。庭園を敷き詰める青々とした苔と、深く燃えるような紅葉の対比が美しく、毎年紅葉時期の11月15日(金)~23日(祝)の9日間だけ一般公開されている。
■見どころ:近世和風の数奇屋建築に鮮やかな紅葉が花を添える。
[紅葉情報]例年の色づき始め:11月中旬 / 例年の紅葉見頃: 11月中旬~11月下旬 / 紅葉する木の種類: イロハモミジ、ドウダンツツジ / 時間:8:30~16:00 / 料金:美化協力金 高校生以上400円、中学生以下無料
[九年庵]佐賀県神埼市神埼町仁比山 / 0952-37-0107 (神埼市 商工観光課)
参道をモミジが染める1000年以上の歴史を誇る神社「仁比山神社」
729(天平元)年に京都松尾明神の分霊を安置したことに始まるとされる、1200年以上の歴史を誇る神社。古くから農業の神、山の神として崇敬され、 山王(さんのう)さんの名で親しまれている。紅葉の名所として広く知られており、例年11月中旬から12月上旬はモミジが参道を真っ赤に染め上げる。また11月15日(金)から23日(祝)までの9日間は、隣接する国指定名勝の九年庵が一般公開される。
■見どころ:境内が真っ赤なモミジで色づくさまは見事だ。
[紅葉情報]例年の色づき始め:11月中旬 / 例年の紅葉見頃:11月中旬~12月上旬 / 紅葉する木の種類: モミジ / おすすめスポット:仁比山神社境内 / 料金:九年庵は有料
[仁比山神社]佐賀県神埼市神埼町仁比山 / 0952-37-0107 (神埼市役所 産業建設部 商工観光課)
磁器製の鳥居があるユニークな神社を紅葉と共に楽しむ「陶山神社」
有田焼の生みの親として知られる、陶祖・李参平が祀られている神社で、建立は1658年頃といわれている。境内にある、大鳥居や狛犬、大水瓶、玉垣などは全て磁器製で、有田ならではのユニークなものだ。紅葉の見頃は11月中旬から下旬。モミジやイチョウなど色づいた境内の木々を、町並みを見下ろしながら鑑賞できる。
[紅葉情報]例年の色づき始め:11月上旬 / 例年の紅葉見頃:11月下旬 / 紅葉する木の種類:モミジ、イチョウ
[陶山神社] 佐賀県西松浦郡有田町大樽2-5-1 / 0955-43-2121 (一般社団法人 有田観光協会 ※営業時間8:30~17:15)
九州ウォーカー編集部