『スター・ウォーズ』の世界を体感できる、大規模な世界巡回展「STAR WARS Identities: The Exhibition」(以下、スター・ウォーズ アイデンティティーズ)が、天王洲アイルの寺田倉庫 G1-5Fにて、2020年1月13日(祝)まで開催中だ。
本展はシリーズ完結編となる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が、12月20日(金)に公開されることを記念して開催されているもので、日本では8月8日からスタート。来場者数は2カ月弱で5万人を突破し、多くの『スター・ウォーズ』ファンを魅了している。
12月の映画公開時期は混雑が予想されるため、ゆったり楽しみたければ早めの来場がおすすめ!そこで今回は、興味はあるけれど行こうか迷っている…という人に向けて、会場へ足を運んだ記者が見どころを紹介しよう。
その数なんと200点以上!貴重な展示品がずらり
本展の魅力は大きく分けて2つある。1つは、200点超えのボリュームを誇る魅力的な展示品の数々を、間近でじっくり眺められるということだ。フラッシュ撮影や自分撮りスティック等の使用を禁止するルールはあるものの、写真や動画の撮影が許可されているのもうれしい限り。
会場に展示されているのは、俳優たちが実際に着用した衣装をはじめ、作中で使用された小道具、模型、キャラクターの設定を決めるためのコンセプト・アートなど、ファンにはたまらないものばかり。これらの展示品は今後、ロサンゼルスに設立されるLucasfilm museumに収蔵されるため、同規模の展示を日本で見られるのは、これが最後の機会になるという。
会場に入るとまずは映像を見る流れになっているのだが、テーマ曲を聞いただけで一気に『スター・ウォーズ』の世界へと引き込まれ、期待感マックスの中、目の前にストームトルーパー、BB-8、R2-D2、C-3POといったお馴染みの面々が勢ぞろい。豪華な顔ぶれを前にし、自然とテンションも上がる。
その後もカーボン凍結されたハン・ソロに興奮し、ヨーダが放つオーラと生き生きした表情に目を奪われ、ミレニアム・ファルコンのディテールに息をのみ、ダース・ベイダーの迫力に圧倒され…。挙げ出したらキリがない。時間が経つのを忘れ、つい見入ってしまう展示がなんと多いことか。
なかには、『ジェダイの帰還』の撮影用に作られたジャバ・ザ・ハットの巨大なパペットのうち、今も残っている数少ないパーツの1つだという“ジャバの瞳”など、とても貴重な展示品を目にすることもできた。
コンセプト・アートも興味深いものばかり。例えば初期に描かれたヨーダのコンセプト・アートは、現在のイメージとは大きく異なる。髭をたくわえ、とんがり帽子を被り、小人のようなビジュアルをしていたのだ。『スター・ウォーズ』の魅力的なキャラクターがどのように誕生したのか、その過程を知ることができるのもまたおもしろい。本当に見どころ満載のため、時間に余裕を持って出かけることをおすすめする。
自分だけの『スター・ウォーズ』ヒーローに出会える
本展の2つ目の魅力は、自分のアイデンティティーが反映されたオリジナルキャラクターを作ることができる、体験型のコンテンツだ。来場者は全員、ID付きのブレスレットを受け取って入場。会場内には同コンテンツのためのスポットが複数設置されており、来場者は質問に答え、ブレスレットを所定の場所にタッチしながら、展示を見る流れになっている。
質問の内容は、自分の性格や価値観を問うものから、親の教育に関するものまで、実にさまざま。キャラクターのベースとなる種族をはじめ、出身地の星や、師匠、職業などを選ぶこともできる。そして最後には、ダークサイドへの誘惑が忍び寄るのだ。
すべての質問への回答を終えると、いよいよ自分のキャラクターとご対面。記者の場合は、ヨーダを師匠に持ちながら、なぜか職業はミュージシャンという、なかなか個性的なイウォークが現れた。ちなみに用意されているキャラクターの種類は、実に5000万通り以上とのこと。わずかな確率でこのイウォークと巡り合えたと思うと、愛着が湧いてきた。あまり『スター・ウォーズ』に詳しくない人や子供でも十分楽しむことができ、一緒に訪れた人と、最後にワイワイ盛り上がれるのも良い。
さらに、展示エリアを出たところには、物販スペースも設けられている。他では手に入らないオリジナルグッズの数々も、ぜひチェックしてみてほしい。「スター・ウォーズ アイデンティティーズ」の前売入場チケットは、電子チケットサービス「ticket board」にて販売中。
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水梨かおる