3月11日の地震の影響を受け、この春オープン予定だったショッピング系施設の多くが開業延期を発表する中、「阪急百貨店 大井食品館」が本日オープン。コンビニ、スーパーなどで食料品・日用品の在庫が不足する中での開業とあって、地元にとっては心強い支えとなったようだ。
「阪急百貨店 大井食品館」は、3月14日に開業した「阪急大井町ガーデン」の1階部分に併設されたデパ地下専門の食品館。3月15日にプレオープンが行われ、3月16日(水)本日、予定通り開業した。
少量サイズやカット野菜などを販売するほか、各食材の専門店が作る焼魚・煮魚、サラダ、トンカツ…といったできたて惣菜コーナーを設置したり、ワンコインで買える弁当も登場するなど、一人暮らしや少人数世帯に嬉しいサービスが充実している。もちろん日用品やグロッサリー系も幅広く取り扱い、さらに堂島ロールで人気の「モンシュシュ」をはじめ約850点の全国銘菓が揃うのも特徴だ。
「開業の準備がすでにできており、特別な支障がなかったため、当初の予定通り開業いたしました。食品の提供を通じて、地元のお客様の生活のお役に立ちたいと考えております。」と店長の伊庭和也(いてい かずや)さん。また、今回の震災を受け、「阪急百貨店 大井食品館」の店頭では義援金を募るボックスを配置。後日、日本赤十字社を通して被災者に送られる予定だ。
そのほか、「阪急大井町ガーデン」内には客室数が日本最大級のビジネスホテル「アワーズイン阪急」や、温浴施設なども備わる。交通や通信が滞るなど、日々変わる不安定な状況の中、同施設の開業は、周辺住民や勤務先が近い人にとって大きな支えとなるに違いない。【東京ウォーカー】