福岡で18年11月〜19年10月の約1年の間にオープンしたコーヒーショップをセレクト。こだわりとトレンド、二つを融合させた新鋭たちをたっぷりと味わおう!
N.Y.の雰囲気で楽しむ「KAMAKIRI COFFEE」
ホテルの1階にあり、ロビーでくつろぎながらコーヒーが楽しめる。豆は「ハニー珈琲」のもので、ブラジルやエルサルバドルなどの豆を使ったシンプルにおいしいと感じる“最強のブレンド”が中心。天然酵母のカンパーニュは購入もできる。
[KAMAKIRI COFFEE(カマキリ コーヒー)]福岡県福岡市中央区高砂1-1-23 / 090-1364-3107 / 7:00〜22:00、日曜〜17:00 / 無休
美しいマシンから生まれる甘美な一杯を駅ナカで「KAMAKIRI COFFEE 平尾店」
アップル社出身で、現在糸島でコーヒーマシンを開発するダグラス・ウェバーさんが手がけるカフェの2号店。豆の個性を引き出す自身のマシンが一堂にそろい、アンテナショップとしての役割も担う。注目は近日世界初公開となるオリジナルのエスプレッソマシン。温度やボイラーを自在に操ることができ、手作りの感覚で抽出することができる。内装は「木工家具のアコーデオン」が担当。無機質なコンクリートと地元スギの粗材を組み合わせ、ラフな空間を作り上げる。
[KAMAKIRI COFFEE(カマキリ コーヒー) 平尾店]福岡県福岡市中央区平尾2-5-8 西鉄平尾駅内 / 8:00〜22:00 / 無休
趣のある日本家屋で、凄腕のバリスタが淹れた至福の一杯を「KUROMON COFFEE」
店主の八田洋輔さんは、著名なバリスタを多く輩出する東京の名店「アマメリアエスプレッソ」の出身。西新の店を皮切りに、薬院に移転。そして今回、住宅街に立つ築90年の日本家屋に移ってきた。中深煎りの「月あかり」、明るい印象の「夕暮れ」と主軸の2つのブレンドのイメージはそのままに、地元の人にも親しみやすい味作りにも挑戦。注文後に焼く「ワッフル」(500円・税込)もおすすめだ。
[KUROMON COFFEE(クロモン コーヒー)]福岡県福岡市中央区黒門4-24 / 092-707-0669 / 11:30〜19:00 / 不定休
1号店とはテーマから一変!焙煎工房を兼ねた抽出の研究室「FILTER SUPPLY」
「Good up Coffee」の姉妹店で隣接しているが、180度方向転換。木製扉の奥は太陽の光が一切入らないシックな雰囲気で、メニューもドリップコーヒーのみ。豆は5種類から選べ、焙煎度も中浅煎り〜中深煎りとやや深めのラインナップだ。店主の柴田就至さんは「1号店とは違うスタイルの店をやりたかったのと、焙煎に注力する意味もありました」と話す。焙煎工房を兼ねたブリューワー。まるでラボのようだ。
[FILTER SUPPLY(フィルター サプライ)]福岡県福岡市中央区高砂1-15-17 / 電話なし / 12:00〜20:00、土曜・日曜・祝日10:00〜18:00 / 水曜・木曜休み
豆の個性に合わせ、ネルとペーパーを使い分ける「綾部珈琲店」
シアトル系コーヒーの先駆けともいえる、東京の「マキネスティコーヒー」で店長兼焙煎士として腕を磨いた、井田悠樹(いだゆうき)さんが開いた店。ドリップは深煎りは豆を多めに使いネルで、浅煎りでいい酸が出るものはペーパーと使い分ける。井田さんはアポもなく単車で東京まで行き働かせてほしいと直談判した情熱と大胆さを持ち合わせた人。コーヒー談義だけにとどまらない、おもしろい場所になりそうだ。
[綾部珈琲店]福岡県福岡市城南区茶山5-7-1 / 050-1432-2714 / 11:00〜20:00 / 不定休
全国で旋風を起こすベーカリーカフェがついに博多に上陸「パンとエスプレッソと博多っと」
東京・表参道を皮切りに、全国展開するベーカリーカフェが福岡に登場。コーヒー豆は京都の名店「小川珈琲」のやや深煎りで、パンに合うバランスのとれた味わい。人気のアイスカプチーノは、モコモコと液体の表面が盛り上がるフォトジェニックな一杯。多彩なサンドやパンと共に味わいたい。
[パンとエスプレッソと博多っと]福岡県福岡市博多区博多駅前2-8-12 THE BLOSSOM HAKATA Premier1F / 092-292-1190 / 8:00〜20:00 / 無休
店主の美意識を凝縮させた、心静まるコーヒー時間「珈琲いわくま」
大きく窓を設けたコンクリート打ちっ放しの空間に木工作家の作品が点在し、静かな空気が漂う。カウンター内の焙煎機で焼く豆は昔ながらの喫茶店をイメージした中深煎りが中心。甘さを生かして酸味と苦味を抑えた、毎日飲んでも飽きない味だ。表面を焦がしたバスクタイプのチーズケーキと共にどうぞ。「オリジナルブレンド」(550円・税込)と「チーズケーキ」(380円・税込)は端正なたたずまい。
[珈琲いわくま]福岡県福岡市南区玉川町15-4 ブルク高宮1-A / 092-287-5663 / 10:00〜19:00 / 日曜休み、不定休
クラシックな空間で味わう「Hand anything」
自転車を使った移動喫茶を行っていた秋利康介さん。縁が重なり明治期の名建築・赤煉瓦文化館内で喫茶を開くこととなった。扱う豆は大阪の「もなか珈琲」と「トモノウコーヒー」が2種類ずつ。中~深煎りの落ち着いてバランスのとれたものが中心で、クラシックな建物の雰囲気にも合っている。
[Hand anything(ハンド エニシング)]福岡県福岡市中央区天神1-15-30 / 電話なし / 11:00~21:00 / 最終月曜休み
人が集まる空間をめざして「珈琲と麦酒」
多くの古刹が集まる博多の旧市街にある明治33年築の建物をリノベーション。店主の姉川智子さんが好きな、オーストラリア発で東京にも店を構える「シングルオー」のコーヒーと、クラフトビールが楽しめる。看板ブレンドの「キラービー」は浅煎りだが酸っぱさはなく、甘さとクリーミーさが特徴。「ドリップコーヒー」(510円~・税込)と「パウンドケーキ」(380円・税込)。ドリップ中に撹拌するなど抽出方法も独特だ。
[珈琲と麦酒(ばくしゅ)]福岡県福岡市博多区上呉服町5-175 / 070-3641-3810 / 月曜11:00~20:00、火曜・水曜・金曜~18:00、土曜12:00~19:00、日曜12:00~16:00 / 木曜休み
コーヒーの楽しみ方は無限大!「café KIKUYA」
中洲の国体道路沿いにあり、白壁とメタリックなカウンターが目を引くカフェ。豆は東京の「グリッチコーヒー」など3つの気鋭ロースターから仕入れ、抽出方法もエアロプレスなど4種類から選べる。またコールドブリューやコーヒーを使ったカクテルも充実。コーヒーの多彩な楽しみ方がそろう店だ。「ハンドドリップコーヒー」(500円・税込)。豆は定番として出す「シングルオー」の「レザボアブレンド」。
[café KIKUYA(カフェ キクヤ)]福岡県福岡市博多区中洲1-3-14 / 092-292-7769 / 10:30~翌3:00 / 無休
かわいいラテアートで盛り上がる「1COFFEE」
街のコミュニケーションの拠点になればという思いでオープン。豆はシングルオリジンで、フルーティなフレーバーにひかれたという「COFFEE COUNTY」の、浅煎りからやや深めの焙煎の豆をチョイスしている。SNS効果もあり、好きな写真を転写できるラテアートプリントが人気。「ラテ系」(500円~・税込)や「スムージー」(680円・税込)に、+300円(税込)でオリジナルのラテアートプリントが可能。写真は「キャラメルラテ」(550円・税込)+ラテアートプリント。
[1COFFEE(ワンコーヒー)]福岡県福岡市中央区渡辺通2-9-10 W2-A / 電話なし / 12:00~18:00ごろ / 火曜、第1・3日曜休み、不定休
九州ウォーカー編集部