「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」が全米で公開されてから42年。シリーズ最新作「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」が12月20日(金)より公開される。それを記念して、古都・奈良の東大寺で音楽奉納が行われた。
音楽奉納では映画音楽のクラシック演奏を手がける吹奏楽団「源-Minamoto-」が登場。代表を務める東郷源氏の指揮のもと、王座の間、レイアのテーマ、帝国のマーチ、メインテーマの作品を彩る名曲のメドレーが演奏される。
また音楽に導かれるようにスター・ウォーズに登場するドロイドのC-3PO、R2-D2、BB-8も駆けつけ、音楽奉納を盛り上げた。
華厳宗管長・東大寺別当の狹川普文氏もその迫力ある演奏に感謝を述べる。2015年公開の「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」では京都・清水寺、2017年公開の「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」では 京都宇治・平等院で行われた世界遺産の「スター・ウォーズ」成功祈願イベントも今回で3回目。
狹川氏は「(東大寺に)ついに来たかという思いです。演奏に合わせてダース・ベイダーも出てきそうな雰囲気がありましたね」と話し、自身もレーザーディスクの時代からのファンなのだという。
また「大仏とは毘盧遮那仏と言って、ただ大きいだけでなく、遍く光を照らすというものです。その光もニュートリノのような宇宙の隅々まで届くもので、スター・ウォーズシリーズもみんなで一緒に繋がって平和を築いていく、それがフォース、光が繋がる強さですね」と、”光と闇”のテーマの本作と親和性もバッチリと言う。
最後に狹川氏は「音楽を聞くだけでスター・ウォーズの世界観がそれぞれに湧いてくることが音楽の凄さだと思います。これからも1000年、2000年と伝わっていくのでは」と口にする。
また演奏を終えた東郷源氏は、「東大寺の大仏さまの前で演奏するのは全く違う緊張感があります」と話し、スター・ウォーズのメインテーマはエピソード4の頃から変わらず「終わっては始まってが続いている」のだと解説、スカイウォーカー家の物語が完結を迎える本作に触れて「またこれから始まりを迎えるのではないか」という予感を話した。
桜井賢太郎