2019年8月にAKB48から卒業した後藤萌咲さんが、西野未姫さん(元AKB48)、須田亜香里さん(SKE48)、村重杏奈さん(HKT48)、も在籍するツインプラネットに所属して活動を再開、12月14日にファンミーティングを開催する。卒業してからの心境の変化や、今後の活動について、お話を聞かせていただきました。
人間関係やつながりって本当に大事なんだと感じました
――AKB48を卒業をされてからはどう過ごされていましたか。
【後藤萌咲】卒業した次の日くらいに、新大久保に行ったんです。ファンの方が、私のためにハングル文字で「卒業おめでとう」という電光掲示板のメッセージを流してくれていて、ずっと忙しくて見に行くことができなかったので。国は違っても、遠いところから応援してくれている方がいるんだと、すごくあたたかい気持ちになりました。
――それは、うれしいですね。
はい。10月には、私宛てに届いたプレゼントやお手紙が、AKB48劇場から私のもとに届きました。パッと見たら、ファンの方が私の6年間の思い出をまとめた『後藤萌咲アルバム』みたいなものをつくってくれていて… 。お手紙とか皆さんからのメッセージがいっぱいあってすごくうれしかったです。
日本の方だけでなく、インドネシアとか、タイとか、韓国とか、海外のファンの方もすごく多くて、こんなにも応援してくださっている方がいるんだって励まされましたし、「国内だけでなく、もっと広く活動をしなくては!」と意識が変わりました。いつか海外の皆さんにも会いに行きたいです。
――卒業されて、11月には舞台で主演を務められましたね(11月8日~11月10日、恵比寿エコー劇場で舞台『愛害~12の本性~』に主演として出演)
すっごく楽しかったです! 舞台をプロデュースされたインパルスの堤下アツシさんからは「東京の小劇場のなかでも、恵比寿エコー劇場に立てたら名誉だよ。そこで主演ができたというのは本当にすごいこと!」と教えていただきました。
――はじめての主演、不安はありませんでしたか。
すごい不安でした。堤下さんプロデュースということで、座長は堤下さんでしたが、私も主演を務めさせていただくので半分座長という気持ちがあって。公演の前々日に、舞台のセットを組む仕込みがあったのですが、男性キャストの皆さんが一所懸命に作業されていて、私は力仕事ではお手伝いが難しかったので、せめてもと思い、栄養ドリンクを皆さんに差し入れました。それを皆さんがすごくよろこんでくださって、そのやさしさがうれしかったです。
――アットホームなカンパニーだったんですね。
出演者同士がみんな仲良くて、誰もが“堤下さんについていこう”とひとつになっていました。実は、私と堤下さんの出会いのきっかけはSHOWROOMで、共演した平館真生さんとの出会いもSHOWROOMだったりして。ご縁がつながってのお仕事だったので、人間関係やつながりって本当に大事なんだなって、すごい感じました。
――演じた役は、どんな役だったのですか?
自分に似てるというか、近いところが多い役でした。ゲーム好きだったり、出不精だったり(笑)。脚本の大村仁望さんが、私たち出演者のライブ配信やプロフィールを研究されてからキャラクターを作り込んでくださったので、すごく演じやすかったです。
こんなに恵まれた環境で、本当にいいのかなと思ってしまうくらい、あたたかいスタッフの皆さんに囲まれた現場でした。千秋楽が終わった後の打ち上げでは、さみし過ぎて大号泣しちゃいました(笑)
――卒業されてから舞台で主演をされて、順調ですね。いい影響を受けられたのですね。
たくさんの出会いもありました。私以外の皆さんは役者さんが本業だったので、本読みの段階から感情が入って泣かれていたり、「役者さんてすごいな!」と感激しました。命を懸けて… じゃないですけど、それぐらいの覚悟で舞台に臨まれているんだと学びました。
「後藤萌咲バラエティに行くのか… 」とか色々言われました(笑)
――そして先日、新しい事務所・ツインプラネットに所属されたことが発表されました。
舞台が終わった次の日だったので、舞台の余韻もありつつ、夢見心地で発表させていただいたのですが、ネットニュースでの反響がすごくて「こんなにっ!」て自分でもびっくりしました。ふとLINEニュースを見たら、自分の名前があって2度見しちゃいました(笑)
――同時に、12月14日にファンミーティングが開催されることも発表されましたね。
まだ詳しくはお話できないのですが、すごくワクワクしています。アイドルとしての私を応援してくださっている方が多いと思うので、気持ちに応えつつ、今後の私の進むべき道がわかるようなファンミーティングになればいいなと思っています。
――歌う予定はあるのですか。
歌う… かもしれませんし、歌わないかもしれません(笑)。ただ卒業後も私のことを応援し続けてくださったファンの皆さんに、感謝を伝えるファンミーティングにはしたいです。詳細、すっごくお話したいんですけど、ごめんなさい。来てのお楽しみとさせてください!
――今後の活動について教えて下さい。
いまは、まだひとつのことに集中することしかできない気がするので、たとえばモデル活動に集中して、目標が達成できたら少しずつ幅広いことに挑戦していきたいと考えています。モデル活動は、アイドルとのギャップも見せられる活動だと思いますので、そんな私もいるんだよって皆さんにお伝えして、それを新たな魅力に感じていただけたらうれしいです。そう思っていただけるようにがんばります!
歌は、そうですね…。小さい頃から、ずっと歌手になりたいという夢があったので、歌は続けていきたいです。以前、ファンの方にもお伝えしたのですが、いつか武道館でライブをやりたいという夢もあるので!
――新しい事務所・ツインプラネットについては、いかがですか。
おめでとうのメッセージをたくさんいただきました。なかには「後藤萌咲バラエティに行くのか… 」とか色々言われましたけど(笑)。でも、私は西野未姫さん(元AKB48)や、村重杏奈さん(HKT48)ほどにはバラエティでは活躍できないと思いますので、まずは自分のできることから一歩ずつ進んでいきます!
後藤萌咲(ゴトウモエ)
2001年5月20日生まれ。愛知県名古屋市出身。公式ニックネームは、もえきゅん。ファッション誌『JELLY』(ぶんか社)レギュラーモデル。2013年「第1回AKB48グループ ドラフト会議」で指名を受け、2014年にお披露目。「AKB48選抜総選挙(通称)」では、2017年に第76位、2018年に第65位、2018年はアップカミングガールズ(65位~80位)のセンターポジションとして、楽曲「一夏の出来事」でも注目される。2019年、自身の生誕祭で卒業を発表し、8月に卒業。11月からツインプラネット所属となる。
撮影=槇野翔太 取材・文=千葉由知(ribelo visualworks)
ウォーカープラス/野木原晃一