ことしは九州国立博物館が舞台!「第3回佐賀ものつくりミュージアム」が開催!

九州ウォーカー

「肥前名尾和紙」や「肥前びーどろ」「佐賀錦」といった佐賀の名産品を集めた「第3回佐賀ものつくりミュージアム」が、1/30(金)〜2/1(土)まで太宰府市の九州国立博物館で開催される。同イベントは、過去2回にわたり「衣食住」をキーワードに、モノ作り職人たちが生み出したモノの“よさ”や“豊かさ”をアピールしてきた。家具や和紙、時計、カメラ、アートや音楽アーティスト…。佐賀を舞台に活躍するさまざまな「ものつくり職人」たちの思いが詰まったイベントだ。

また、ハーレーダビッドソンのカスタマイズで世界一の評価を得た永田力氏のバイクの展示を行ったり、DENONのレコード針作りのレクチャーを行うなど、「衣食住」にとどまらず、「遊び」や「学び」の観点でも楽しめるイベントとしての一面も見せてきた。

第3回を迎える今回は大きく方向転換。「伝統」をキーワードに、「佐賀の“フルイ”と“アタラシイ”を見よう!」というテーマを掲げる。数多くの佐賀の伝統的な地場産品が時代にマッチしたスタイルで紹介されるが、イベントのテイストが大きく変わることもあり、新たな試みとして出展事業者同士のコラボ製品の開発・展示が行われる予定だ。すでに紹介したブランドのほかにも、「いわい家具工房」「飛鳥工房」「平田椅子製作所」といった諸富(もろどみ)家具の3ブランド、独創的かつ機能的なデザインでPDAやiPodの収納ケースを製造する革工房「ミツゼクラフト」や、温かみのある素材を使ったフェルト工房「Tiki Tiki」が出展予定。どのような形でコラボレーションするのかにも注目が集まる。

しかし、これまでは佐賀市歴史民族館を会場にしていながら、なぜ今回は福岡を会場に選んだのか。佐賀市役所・商業振興課の末崎さんに聞いてみた。「昨年は3日間で7000人を集客するなど大成功を収めましたが、これまでは市報や出展事業者の顧客に対する案内が中心でイベント色が強いものでした。今回はさらなるステップアップを目指し、佐賀らしいこころ豊かな価値ある暮らしのかたちを提案していきます。その一環として、佐賀の伝統的な地場産品を県外に広くPRしていくとともに、“流通”の可能性を探っていきたいと考えています。より多くの消費者に知ってもらうことが第一となりますから、九州国立博物館から情報発信することにしたんです」

開催期間中、消費者が求める商品作りを目指すべく、会場内には物販ブースも設けられるとのこと。こだわりの一品は人知れず隠れているのが世の常。まだ市場にほとんど出回っていない一品を手に入れるチャンスです。佐賀が生んだモノ作り職人たちの息吹、太宰府で感じてみては。

【九州ウォーカー/山田晃裕】

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